今回は、ソフマップAKIBA5号店 中古デジタル館 買取センターに、中古スマホの売れ筋を尋ねました。

総務省が分離プランの義務化を打ち出した昨秋から、中古スマホ市場は活況が続いている様子。同店スタッフの板橋勇輝氏は「本体の値引きが大幅に制限されて端末の価格が直接お財布に響くようになったことで、中古のお得感が注目される流れになってきているのかなと感じますね。お客さんの層はそれほど変わっていませんが、『子ども用に中古のスマホを』という方は増えた印象があります」といいます。

とりわけ需要が目立っているのは、やはりiPhoneとのこと。同スタッフの香山裕佳氏は「iPhone:Androidで見ると7:3か8:2で優勢です。iPhoneはどのモデルでも基本的な使い勝手が変わらず、導入しやすいことがあるかもしれないですね」と話していました。

  • 秋葉原にあるソフマップAKIBA5号店 中古デジタル館 買取センターの中古スマホ売り場

    ソフマップAKIBA5号店 中古デジタル館 買取センターの中古スマホ売り場。同店スタッフの板橋勇輝氏と香山裕佳氏にナビゲートしてもらった

売れ筋ベスト5はすべてiPhoneになるので、Android端末の売れ筋トップ2も一緒に紹介してもらいました。下記の購入のポイント3箇条を踏まえて、順に追いかけていきましょう。

  • 対応しているSIMカードの種類チェックは必須。最近はSIMフリータイプの人気が伸びている。
  • 表面の傷だけでなく、コネクターやスピーカー周りのホコリの入り方でも使い込み具合が分かるので要確認。
  • バッテリーの状態を重視するならランクA~Bがお勧め。Androidの一部端末はバッテリーの状態が確認できないことも。

※本文と写真で掲載している価格は、2020年7月8日13:00時点のもの。個体で変わるうえ、日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:ライトユースiPhoneの定番「iPhone 8 64GB」

一番人気となっていたのは、2017年9月発売の「iPhone 8」。とくに64GBモデルを指名する人が多いとのことです。画面サイズは1334×750ドットの4.7インチとなります。取材時点では、ランクB(傷や汚れはあるものの、状態の良いランク)のSIMフリー版が税込み29,678円でした。

「ゲーム目的ではなく、LINEや通話、ネットなどを比較的ライトに使いたいという方に指名買いされます。サブスマホとしての需要が高い印象ですね。そうしたニーズから、256GBモデルよりも64GBに人気が集まっています」(香山氏)

  • アップル「iPhone 8」

第2位:割安感のある上位モデル「iPhone X 256GB」

2位は、iPhone 8に続いて2017年11月に売り出された「iPhone X」の256GBモデルです。2眼カメラを内蔵し、2436×1125ドットの5.8インチ画面を採用しています。ランクBのSIMフリー版が税込み58,278円でした。

なお、低容量の64GBモデルは総合第5位に入りました。ランクBのSIMフリー版は税込み52,778円で売られていました。

「ゲーム目的や良いカメラを求めるなど、上位機種を探している方に人気があります。今のところ、スマホは発売から2年経つと割安感が増してくるところがあるので、ちょうど値ごろ感が出てきているんですよね。特に20代くらいの若い男性に買われていくことが多いです」(板橋氏)

  • アップル「iPhone X」

第3位:さらに割切る人には「iPhone 7 32GB」

続く3位は、2016年9月に登場した「iPhone 7」です。1334×750ドットの4.7インチ画面を搭載していて、とくに人気があるのは低容量の32GBモデルです。ランクA(細かな傷・汚れはあるものの、状態は良いランク)のSIMフリー版は税込み25,278円でした。

なお、大容量の128GBモデルも総合4位に入っています。ランクBのSIMフリー版は税込み23,078円でした。

「iPhone 8よりもさらに割切った使い方をされる方に人気があります。サブスマホとしての需要が高いほか、社内通話用の端末としてSIMを挿さずにWi-Fiオンリーで使うという場合もよくあるようです。法人がまとめて買われることもあります」(板橋氏)

  • アップル「iPhone 7 32GB」

  • アップル「iPhone 7 128GB」

Android 1位:ハイスペック志向に刺さる「Xperia 1」

Android端末で一番人気になっていたのは、ソニーモバイルが2019年6月に発売した「Xperia 1」でした。3眼カメラと3840×1644ドットの6.5インチ画面を有し、容量は64GBとなります。ソフトバンク版のSIMロック解除済みの未使用品が入荷していて、税込み45,078円で売られていました。

「最近登場した端末で、SIMロック解除済みなので各キャリアのSIMが挿せます。Androidで最上位クラスの製品ながら割安感もあり、これを探しに来店されたという方も多いです」(香山氏)

  • ソニーモバイル「Xperia 1」

Android 2位:1万円を切る「AQUOS PHONE SERIE mini SHV38」

続く2位は、auのラインアップとして2017年2月に登場したシャープ製の「AQUOS PHONE SERIE mini SHV38」。1920×1080ドットの4.7インチ画面を採用し、容量は16GBとなります。auタイプのSIMが使えるランクBの個体が税込み7,678円で売られていました。

「コスパ重視で選ばれる方に人気があります。1万円を切るくらいになると、やはり社内端末としてまとめて、という買われ方も多くなりますね」(板橋氏)

  • au/シャープ「AQUOS PHONE SERIE mini SHV38」