TrackPointはクリックボタンのデザインを変更

続いて、ポインティングデバイスのTrackPointだ。G、H、Bキーの中心に置かれたTrackPointのスティックによって、キーボードのホームポジションから手を動かさずにカーソルを操作できる点は、マウスやタッチパッドにはない大きな利点だ。

TrackPointの操作性は、従来モデルからまったく変わっていない。スティックを軽く押すとゆっくり、強く押すとすばやくカーソルが移動し、目的の場所で力を緩めると吸い付くようにカーソルが止まる。

このあたりはソフトウェアのチューニングによる部分も大きく、他のスティック型ポインティングデバイスに対する優位点となっているが、実際に使ってみても相変わらず扱いやすく感じる。もちろん、カーソルの細かな操作はマウスのほうが断然有利だが、操作に慣れればタッチパッドと遜色なく使えるだろう。

  • ThinkPad トラックポイント キーボード II

    TrackPointの操作性は従来モデルとほぼ同じ。ホームポジションから手を動かさずカーソル操作が可能だ

それに対し、クリックボタンは少々変更されている。従来モデルでは、左右のボタンが奥に、中央のボタンが奥に傾斜していた。それに対しTPKB2では左右のボタンが手前側、中央が奥側が押し込まれる仕様となっている点は変わらないが、全てのボタンがフラットとなった。これは、タイピングなどに指がボタンに引っかからないように配慮したものとのこと。

実際に使ってみると、確かに従来モデルで感じていたタイピング時に親指がクリックボタンに当たるゴツゴツとした感触がなくなっている。筆者はその感触が不快と思ったことはないが、ちょっとした違和感がなくなったという点でこの変更も大きな改善点と言えそうだ。

  • ThinkPad トラックポイント キーボード II

    クリックボタンは3ボタンともフラットな形状となり、手に引っかかるなどの違和感がなくなった

  • ThinkPad トラックポイント キーボード II

    こちらは従来モデルのクリックボタン、前後に大きな角度が付けられているため、手にゴツゴツと当たる印象を受ける