仕様面では大きな変更点が

従来モデルはBluetooth 3.0対応だったが、TPKB2ではBluetoothを5.0対応にアップデート。加えて、新たに2.4GHz帯の独自無線を利用する、ワイヤレスUSBレシーバー接続にも対応している。付属のワイヤレスUSBレシーバーをPCのUSBポートに接続するだけでよいので、Bluetooth非搭載のPC(おもにデスクトップPC)でも手軽に使えるようになったのはうれしい進化だ。

このワイヤレスUSBレシーバーは、使わないときはTPKB2後方のスペースに収納しておけるため、紛失の心配もない。BluetoothとワイヤレスUSBレシーバーの切り替えは、背面の切り替えスイッチで行う。

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    2,4GHz帯の無線を利用するワイヤレスUSBレシーバーが付属。Bluetoothだけでなく、ワイヤレスUSBレシーバーでも利用可能となった

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    背面にBluetoothとワイヤレスUSBレシーバーの切り替えスイッチ。それぞれを切り替えて使う

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    ワイヤレスUSBレシーバーを使わないときは背面に収納できる

また、BluetoothではWindows 10でサポートされている「Microsoft Swift Pair」に対応。TPKB2をペアリングモードにすると、Windows 10が自動認識し、タスクトレイ付近にポップアップを表示。そして、その表示に沿って操作するだけでペアリングが完了する。いちいちBluetooth設定メニューを開かずペアリングできて便利だ。

合わせて、BluetoothとワイヤレスUSBレシーバー双方の無線通信はAES-128bitによる暗号化が施されている。そのため、無線を傍受されてキー入力の内容を盗み取られるといった心配もない。

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    BluetoothはWindows 10の「Microsoft Swift Pair」に対応。Windows 10 PCとの間で簡単にペアリング可能だ

このほかには、内蔵バッテリー充電用のUSBポートがUSB Type-Cになった(従来はmicroUSB)。近年はスマートフォンを含めてUSB Type-C対応機器が増え、従来のmicroUSBよりもUSB Type-Cのほうが利便性が高まっているため、この変更も大きな進化と感じる。なお、USB Type-Cは内蔵バッテリーの充電にのみ利用するもので、PCなどとUSBケーブルで接続しても。キーボードとしては使えない。この点は従来モデルと同様だ。

本体側面のスイッチ類は、先にも紹介したように背面にBluetoothとワイヤレスUSBレシーバーの切り替えスイッチと、WindowsとAndroidの切替スイッチを用意。右側面には電源スイッチがある。従来モデルの電源スイッチは電源オフ時に手前に押すとオン、電源オン時に手前に長押しするとオフになる仕様だったが、TPKB2では奥がオフ、手前がオンとなったことで、電源オンオフがわかりやすくなった。

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    内蔵バッテリー充電用ポートはUSB Type-Cを採用。このUSB Type-Cは充電専用で、有線接続に非対応という点は従来モデル同様だ

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    製品には充電用のUSBケーブルが付属

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    右側面に電源スイッチを用意、奥がオフ、手前がオンとなる