ワイヤレスキーボードの新定番として広くおすすめしたい

筆者の個人的な印象だが、TPKB2のキーボードとTrackPointの使い勝手は文句の付けどころがなかった。筆者は長年ノートPCを使ってきたこともあって、デスクトップ用キーボードよりもノートPCのキーボードのほうが扱いやすく感じるようになっている。中でもThinkPadシリーズのキーボードは非常に好みで、ノートPCだけでなくデスクトップPCでも使いたいと思い、従来モデルを発売直後から使い続けているが、TPKB2も活躍してくれそうだ。

Androidにも対応したということで、実際にAndroidスマホやタブレットで試してみたが、いずれも問題なく利用できた。BackやHomeといったAndroid固有の機能がきちんと動作するのはもちろん、「半角/全角」キーで日本語入力の切り替えも行えた。10型クラスのタブレットと組み合わせて利用すれば、ノートPC風に入力できる。

  • ThinkPad トラックポイント キーボード II

    Androidタブレットやスマートフォンと接続して、快適な入力を確認。Android固有の機能は問題なく動作し、「半角/全角」キーによる日本語入力の切り替えも可能だった

1つ気になったのは、Bluetooth接続で複数のデバイスとペアリングして使い分けることができないこと。基本的にBluetooth接続では、1台のデバイスとだけしかペアリングできない。そのため、他のデバイスでペアリングした場合、もとのデバイスで使うときに再度ペアリングする必要がある。

ただ、BluetoothとワイヤレスUSBレシーバーなら、背面のスイッチで簡単に切り替えられる。2台のデバイスで使い分ける場合には、1台はBluetooth接続、もう1台はワイヤレスUSBレシーバー接続にするとよい。2台以上のデバイスで使おうとすると面倒かもしれないが、BluetoothとUSBで2台のデバイスを簡単に使い分けられるなら、大きな不満はないだろう。

このようにTPKB2は、従来モデルから多くの進化を果たして完成度が高まり、大きく魅力が増している。文字入力を頻繁に行う人が使うワイヤレスキーボードの新定番として、広くおすすめしたい製品だ。