大容量microSDカードは使える?

A100シリーズの内蔵ストレージは、容量が最も大きい「NW-A107」でも64GBとやや心許ない仕様です。microSDカードスロットを1基搭載し、最大128GBまでのmicroSDカード(ソニー製の場合)が利用できますが、ハイレゾ音源をたくさん聴いたり、音楽ストリーミングサービスの楽曲をストレージに保存してオフラインでもガンガン聴きたい場合は、もっと大容量のmicroSDカードを使いたくなるところ。

  • microSDカードスロット

    A100シリーズのmicroSDカードスロットは、本体の下側面にあります

  • NW-A105

    A105の内蔵ストレージの容量は16GB。512GBのmicroSDカードが使えると、何かと便利です

そこで今回は256GBの「サンディスク ウルトラ microSDXC / microSDHC UHS-Iカード」と、512GBの「サンディスク ウルトラ プレミアム エディション microSDXC UHS-I カード」を借りてA105に装着し、音楽を再生できるか試してみました。

  • alt

    サンディスク製microSDカード(256GB、512GB)を用意。A105に装着して使えるか試しました

どちらのカードも、A105でフォーマットすると外部ストレージとして認識され、音楽ファイルを転送して再生できました。また、Spotifyなどのアプリでコンテンツをキャッシュしてオフライン再生を楽しむための保存先として、A105の内蔵ストレージと大容量microSDカードのいずれかを選べます。

microSDカードとウォークマンの互換性は、実際に試してみないとわからないところもありますが、今は大容量のmicroSDカードが比較的安く買えるようになっているので、とりあえず試してみる価値はあると思います。

  • microSDカード

    大容量microSDカードをウォークマンでフォーマット

  • microSDカード

    今回試したサンディスクの大容量microSDカードはうまく認識されました

  • microSDカード

    内蔵ストレージにキャッシュしていたSpotifyの音楽ファイルをmicroSDカードに移行しているところ

USB-Cイヤホンの使用は避けよう

最後に、A100シリーズを快適に使うための注意事項もお伝えします。A100シリーズは充電・データ転送用の端子として従来のWMポートを廃し、新たにUSB Type-Cを採用していますが、ソニーの製品ページではUSB Type-Cで接続できるイヤホン・ヘッドホン(ソニー「SBH90C」など)をA100シリーズで使わないようアナウンスしています

その理由について「接続して使うと、ウォークマン側で音量調節ができず大音量が出力されてしまう場合があるため」としています(ZX500シリーズの製品ページにも同様の注意書きがあります)。今回は試してはいませんが、もしかするとUSB Type-C直結のDAC内蔵ヘッドホンアンプも使わない方がいいかもしれません。

ウォークマン「NW-A100」シリーズは手頃な価格なので、これからクリスマスシーズンに向けて、注目度はますます高まりそうです。今回のレポートが、既に購入されたユーザーの方や、これから購入を検討される方にとって参考になれば幸いです。

  • USB Type-C

    従来のWMポートの代わりにUSB Type-C端子を採用したA100シリーズ。USB Type-Cで接続できるイヤホン・ヘッドホンは「ウォークマン側で音量調節ができず、大音量が出力される」可能性があるので使わないようにしましょう