住友電気工業(住友電工)とソフトバンクは11月12日、工場での第5世代移動通信システム(5G)の活用に向けた実証実験を実施することに合意した。なお、実証実験の開始は2020年3月を目指す。

  • 実証実験のイメージ

    実証実験のイメージ

現在、工場などの製造現場ではIoTやAIを活用し、あらゆる設備の稼働状況や人などの行動をリアルタイムに把握して、設備の稼働率向上や工場内の安全性向上に取り組んでいる。

このためには設備や人、フォークリフトなどの膨大なデータを収集して分析する必要があるが、近年は特にカメラを設置してその映像データを活用するケースが増加しており、この映像データの収集に無線通信の活用が期待されているという。

今回の実証実験では大容量、低遅延の通信が可能な5Gを活用して、住友電工の工場内に設置されたカメラやセンサから、設備の稼働状況や人の動きなどのデータをリアルタイムに収集する。

収集したデータをAI(人工知能)で分析し、設備の稼働や人の行動などの変化、異常を自動で検知する検証を行い、5Gを活用した工場の生産性や安全性を向上させるソリューションの構築に向けて取り組む考えだ。