ソニーとソニーモバイルコミュニケーションズ、ソニーマーケティングは10月23日、映像制作や写真撮影、モバイルeスポーツ分野向けのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 Professional Edition」を発表した。ソニー直販の「ソニーストア」および、ソニーストア 銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神のみで取り扱う。23日から予約を受け付け、25日に発売する。価格は税別143,000円。

  • Xperia 1 Professional Edition。本体を横にしたとき、横用のインタフェースが現れるようになった

Xperia 1 Professional Editionは、アスペクト比21:9の6.5インチ4K有機ELディスプレイを搭載した「Xperia 1」をベースに、出荷時の画面キャリブレーションや、有線LAN接続対応などを果たしたプロ用途向け特別仕様モデル。映像制作現場でのサブモニター利用や、業務用の写真撮影/編集、モバイルeスポーツイベントでの活用などを想定する。

Xperia 1 Professional Editionでは、出荷時にディスプレイの輝度むらや色ずれを1台ずつ補正し、ソニーのマスターモニターと同じ基準に揃える。画質の一貫性や安全性を高めるためで、出荷時キャリブレーションはユーザーからの要望が高かったという。

  • Xperia 1 Professional Edition本体を1台1台キャリブレーション

  • ソニーのマスターモニターと同じ基準にあわせる

また、ソニー製カメラ「α」など、対応カメラと接続して画像転送できるアプリ「Imaging Edge Mobile」および、プロ向けの写真転送アプリ「Transfer & Tagging add-on」の機能拡張版をプリインストール予定。Transfer & Tagging add-onは、写真に作成者や著作権情報などをタグとして付与できるメタデータの標準規格「IPTC」を設定できるアプリ。従来、対応カメラなどを接続して撮影画像にIPTCタグを付与していたが、アップデート後は、Xperia 1 Professional Edition自体で撮影した写真にも、IPTCタグを付与できるようになり、本体で撮影した写真にタグ付けしスムーズに送付できるようになる。同アプリは、2019年10月末以降、ソフトウェアアップデートで自動インストールされる。

このほか、市販のUSB-Type Cアダプタと組み合わせ、有線LANでの接続が可能になった。安定したインターネット接続が行えるため、無線での通信が混雑し、本来のパフォーマンスが発揮しにくいモバイルeスポーツイベントなどでの利用を見込む。

本体の仕様も若干変更された。通常モデルはシングルSIM、64GBストレージ、Felica対応(おサイフケータイ対応)、地デジ対応だが、Xperia 1 Professional Editionでは、デュアルSIM対応(microSDカード排他)、128GBストレージ、Felica非対応(おサイフケータイ非対応)、地デジ非対応になる。ディスプレイの設定は「クリエイターモード」が標準で、ホーム画面のUIも横向きに対応する。このほか、サウンドやゲームの動きに合わせて振動するダイナミックバイブレーションも標準でオフになる。カラーはブラックのみ。

ソニー直営のソニーストア5店舗では、発売に先駆け、10月24日の開店時からXperia 1 Professional Editionを先行展示する。また、一般販売のほか法人販売も行い、法人向けの購入相談デスクも設けられる。