――Surface DuoとSurface Neoの発売時期は、2020年のホリデーシーズンとしています。これから約1年後の発売にも関わらず、なぜ、このタイミングで発表したのですか。

2つの画面を搭載した新たなデザインには対しては大きな関心が集まっています。それは、新たな使い方に対する期待が高まっているからにほかなりません。モバイルクリエイティビティの新たな時代がこれから訪れることを予感させるデバイスだといえます。

Surface Neoは、9型の2つのディスプレイを開けると13型の大きな画面で利用でき、360度ぐるっと回してポケットサイズで利用できます。Surface Neoには、2画面用に開発されたOS「Windows 10 X」が搭載され、Surface Duoには2画面で利用できるAndroidが搭載されます。その上で動作する、2画面に最適化したAPIやアプリの開発には時間がかかります。

これは開発者側からも要請があったもので、Surface DuoおよびSurface Neoが持つ2画面ならではの様々な使い方を想定したアプリの開発を進めるために、このタイミングで発表したわけです。どんなアプリが登場するのかということを考えると、私は、いまから、2020年の発売が楽しみですよ。

  • Surface Duoは「ポケットに入るSurface」。Androidを搭載するが、スマートフォンやタブレットではなく、小型のSurfaceという位置づけになる

――Surface Duoは、Androidを搭載した点などから、スマホあるいはタブレットの延長線上の製品と捉えることができませんか。

私たちはそうした見方をしていません。私たちが作ったのは、Surfaceの選択肢のひとつとなるデバイスであり、スマホでも、タブレットでもありません。

Surface Duoは、ポケットに入るSurfaceが、新たに登場したと捉えてください。スマホにできること以上のものを実現できますし、2つのスクリーンを活用した新たな利用提案が可能であり、新たな作業の仕方ができます。

大きなスクリーンとつなげれば、生産性をより高めながら利用できます。Surfaceのデザインを見れば、生産性だけでなく、使いやすさを実現し、さらに美しいデザインを達成していることがわかると思います。その姿勢を踏襲しているSurface Duoは、まさに「Surface」そのものだといえます。


(後編に続きます)