デルは6月28日、ゲーミングノートPC「NEW ALIENWARE m15(以下、m15)」「NEW ALIENWARE m17(以下、m17)」「NEW DELL G7 17(以下、G7)」と、有機ELディスプレイモデルのノートPC「NEW XPS 15(以下、XPS 15)」を発表しました。価格はm15が212,980円~、m17が232,980円~、XPS 15が207,980円~(すべて税別)で、それぞれ6月28日の発売で、G7の価格は未定で、7月上旬に発売される予定です。

スペックなどの詳細は別記事「デル、NEW ALIENWARE m15 / m17やNew Dell G7など最新ゲーミングPC発売」に記載し、本稿では発表会の様子を紹介します。

「薄さ」と「指の触れる部分」にこだわった新モデル

発表会では、ALIENWARE グローバル プロダクト マーケティングマネージャーのEddy Goyanes(エディー ゴヤネス)氏が登壇。まずは新しいALIENWAREのm15 / m17に共通するポイントとして「AREA-51mのレジェンドデザインを継承しつつ、ALIENWARE史上最薄の20.5mmを実現。シャーシ全体にマグネシウム合金を採用することで軽量化と構造の強化を達成しました」と、強化点を紹介しました。

  • ALIENWARE グローバル プロダクト マーケティングマネージャーのエディー ゴヤネス氏。手に持っているのはm15のルナライト(シルバーホワイト)モデルです

  • 17.3型のm17(左)と15.6型のm15(右)。m17はテンキーを搭載しており、m15には4K有機ELモデルやフルHD 240Hzモデルを用意

  • レジェンドデザインを象徴するのは、リアの形状(六角形のハニカムデザイン)と天板の文字(写真はm15なので15と書かれています)

  • 従来モデルとの比較。すべてが刷新されたと言ってよいほどの違いがあります

  • シャーシにマグネシウム合金を採用したことで、軽量・薄型化だけでなく構造的な強化も実現しました

  • m15のダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)モデル。ALIENのロゴとリアボディにイルミネーションが入ります。背面にはインターフェース類(HDMI 2.0b / Mini DisplayPort 1.4 / Thunderbolt 3.0 Type-C / Alienware Graphics Amplifier)が並びます

  • 底面の空冷ファン吸気口もハニカムデザインです

また、ゴヤネス氏は、キーボードについて、「薄型化したにも関わらず、キーストロークは従来の1.4mmから1.7mmと深くなったうえに、キートップに若干のくぼみをつけることで指にフィットするようにしました。そして、タッチパッドはプラスチック素材からガラス素材にグレードアップ。ゲーム体験を左右する重要なポイントなので、指が触れる部分はより上質なものにしました」と、こだわったポイントを語りました。

ALIENWARE m17のキーボード。全キー独立のイルミネーションと、ゲーミングパソコンとして望まれるアンチゴースト機能付きNロールキーオーバーを搭載します。「ALIENWARE」の文字の下で光っているのは、tobiiアイトラッキング(オプション)の赤外線(肉眼では光っているのがわかりません)

  • m15の左側面にはLAN(Killer 2.5Gbpsイーサネット)、USB 3.1Gen1 Type-A、ヘッドセット端子が並び、右側面はUSB 3.1Gen1 Type-A×2を備えます

内部基板には、長時間のゲームでも安定度を向上させるために、CPUに6フェーズ、GPUに8フェーズの電源を採用。冷却システムはファンの直径や構造を見直しました。

  • 具体的な大きさは明示していませんでしたが、メイン基板は小型化。さらにCPU / GPUの電源が4フェーズから6フェーズ(CPU)と8フェーズ(GPU)にグレードアップ。安定度に貢献します。なお日本モデルはメインメモリが16GB固定でオプションはありません

  • 冷却システム「Cyro-Tech Cooling Technology」は3.0に進化。複合素材ヒートパイプの採用のほか、冷却ファンの直径をアップしています

ALIENWAREの次は、カジュアルゲーマー向けの製品としてG7を紹介。CPUにはCore i5 / i7を採用し、GPUにはMax-QデザインのGeForce RTX 2060の搭載モデルもあり、通常のゲームタイトルならば十分なスペックを備えました。また、Alienware Command Centerがインストールされているため、キーボードのイルミネーションやマクロキー、ゲームのプロファイル作成など、細かいカスタマイズにも対応します。厚さ25mmのボディと11.3mmのスリムベゼル、そしてスタイリッシュなデザインも特徴と言えるでしょう。

  • 会場で展示されていたG7。CPUはCore i5 / i7ですが、GPUはGeForce RTX 2060 Max-Qデザインまで選択できるので、ゲームを楽しむ場合でも十分なパフォーマンスを発揮します

  • G7の紹介。価格は未定ですが、お求めやすい価格になりそうです

  • 6月7日に発売したDELL G3 15にも言及がありました。ファンの速度やプロセッサーの動作を、ワンタッチでゲーム用プロファイルへ切り替えられる「Game Shiftモード」や、GeForce GTX 1660Tiまでのグラフィックスを搭載。144HzのフルHDパネルも選べます

2つのアンバサダー制度を統合

また、発表会では、デル コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部 部長の横塚知子氏が、刷新されるアンバサダー制度について告知しました。これまで、デルのアンバサダー制度はXPSを中心とした「デル アンバサダー」と「Alienware アンバサダー」の2つがありましたが、「デル アンバサダー」に一本化。XPS、ALIENWARE製品ともに貸し出しを受けることが可能になりました。今回発売するm15 / m17も、登録ユーザーに貸し出しを行うパソコン体験モニタープログラムに追加されます。

そのほか、新製品の発売を記念して、7月13日~15日に秋葉原の「ALIENWARE STORE AKIBA x Dell Real Site」にて、m15 / m17の実機展示&タッチアンドトライのイベントが実施されることも横塚氏から紹介されました。

  • デル コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部 部長の横塚知子氏

  • デルとAlienwareのアンバサダー制度を一本化。デル アンバサダーにもm15 / m17の無料貸出が行われます

  • 発表会では詳しい説明がありませんでしたが、XPS 15には、光沢有機ELオプションが登場。100,000:1のコントラスト比とAdobe RGB 100%カバーで鮮やかな映像を実現しました

  • 会場では、ALIENWARE 310H Stereo Gaming HeadsetとALIENWARE 510H 7.1 Gaming Headsetも参考展示されていました