LinuxディストリビューションやmacOSなどUNIX系オペレーティングシステムで広く使われているファイル圧縮ユーティリティ「bzip2」の新しいバージョンがリリースされる可能性がでてきた。開発を引き継いだと見られるFederico Mena Quintero氏が、「Preparing the bzip2-1.0.7 release - Federico's Blog」において近況を伝えている。

現在広く使われているbzip2のバージョンは以下のスクリーンショットが示すように、2010年にリリースされたbzip2 1.0.6。9年近く新たなバージョンがリリースされていない状況にある。パッチは存在しているが、新たなバージョンが公開されずパッチの取り込みが行われていないことから、ディストリビューションごとに独自にパッチを適用するといった状況が生まれている。

  • macOS Mojaveのbzip2

    macOS Mojaveのbzip2

Federico Mena Quintero氏は新しくbzip2のメンテナンス担当になった開発者。リリースを予定している次のバージョンはbzip2 1.0.7とされており、これまでに公開されていたパッチの取り込みやバグの修正などが予定されている。今後いくつか変更が行われる可能性もあり、ディストリビューションの関係者にチェックしてほしいと呼びかけている。