しつこい訪問販売や電話を使った特殊詐欺など、最近は自宅にいるだけでもさまざまな不安要素があります。そんな不安を少しでも解消してくれるかもしれないのが、パナソニックが発表した「ドアホン」「電話機/ファックス」の新製品です。また、自宅で赤ちゃんを見守る「ベビーモニター」も発売されます。

プレス向けの体験会から、6月13日発売のテレビドアホン「VL-SZ35KF」、5月23日発売の電話機「VE-GD77DL/DW」とファックス「KX-PD725DL/DW」、5月23日発売のベビーモニター「KX-HC705」を紹介します。

いずれも価格はオープン、市場推定価格(税別)はテレビドアホン「VL-SZ35KF」が25,000円前後、電話機「VE-GD77DL(子機1台)」が21,000円前後、「VE-GD77DW(子機2台)」が31,000円前後、ファックス「KX-PD725DL(子機1台)」が30,000円前後、「KX-PD725DW(子機2台)」が40,000円前後、ベビーモニター「KX-HC705」が17,000円前後となります。

  • 体験会では、新製品を実際に使ってみることができました。写真はあんしん機能を搭載したドアホン「VL-SZ35KF」を体験中

  • 会場には今回体験できた製品がズラリ

自動応答機能搭載、録画もできるテレビドアホン

最初の製品は、ドアホンの新モデル「VL-SZ35KF」です。自宅に来客があるのはうれしいものですが、訪問者が友人なのか、宅配便の配達なのか、あるいは訪問販売や勧誘なのかがわからないのは不安なもの。最近は多くの住宅にカメラ付きドアホンが設置されていますが、来客の見た目だけでは、ドアを開けて対応してよいのかわからないこともあります。とはいえ、一度ドアホン越しに「どなたですか?」と声をかけてしまうと、居留守が使いにくくなります。

新製品のVL-SZ35KFは、こういった場合に録音した音声による自動応答をしてくれる「あんしん応答ボタン」を搭載しているのが特徴です。自宅にいる家族が対応する前に、ドアホンが自動音声で相手の名前と用件を確認します。しかも、あらかじめ録音された音声で再生するため、自宅にどのような人がいるのかといった情報を訪問者に与えません。

  • 安心機能を搭載したドアホンの新製品「VL-SZ35KF」。屋内設置の埋め込みタイプで、屋内モニターは約3.5インチサイズの液晶画面。玄関に設置するカメラ付き子機は、LEDライト搭載で夜でも安心です

  • モニターに映った人が知らない人の場合、「あんしん応答(モニター)」ボタンを押すと「あんしん応答モードです。ピーッという音のあと20秒以内でお名前とご用件をお話しください」という音声が再生されます。「自動あんしん応答」モードに設定すれば、チャイムが鳴るたびに自動的に「あんしん応答」させることが可能です。留守中の来客者の名前や要件を自動的に録画・録音することも可能です

VL-SZ35KFは、玄関のカメラで撮影した画像や通話内容を、録画・録音する機能も搭載しています。何らかの際に、通話内容を録音して証拠として残したり、来訪者を撮影してあとから家族に確認することも可能です。内蔵メモリーを使用した場合は最大50件までの連続画像や音声を保存可能。さらに、SDカード(別売り)を使用することで、1件約30秒の動画や音声を最大3,000件まで保存できます。

  • モニター横にあるSDカードスロットにカードを挿入するだけで、最大3,000件の映像を保存可能に

もうひとつの特徴が、住宅用火災警報器との連動機能です。無線機能を搭載した火災警報器を、別売りの「ワイヤレス連動型用移報接点アダプター SH3290K」でドアホンVL-SZ35KFのモニターと連動させられます。

この状態で宅内の火災警報器が鳴ると、モニターと屋外にある玄関子機でも同時に警報音を鳴らします。屋外にも火災を知らせるため、もし家族の留守中に自宅で火災が発生したとき、近隣や通行人がすばやく気付いて119番してくれることでしょう。消防の情報によると、火事を知らせる119番は、通行人からかかってくることのほうが多いそうです。

  • 天井に取り付けた無線対応の火災警報器と、ドアホンのモニター横に設置した別売りの「ワイヤレス連動型用移報接点アダプター SH3290K」

【動画】屋外の玄関子機がアラームとLEDライトの点滅で火事を警告。自宅に人がいなくても、すばやく近隣に火災を知らせます
(音声が流れます。ご注意ください)

特殊詐欺防止になるか?

家族のあんしん・あんぜんを守る製品として、電話とファックスも登場。最近は特殊詐欺やアポ電など、電話を使った詐欺や犯罪を多く耳にします。パナソニックによると、こうした犯罪の多くが家の固定電話にかかってくるそう。新モデルの電話機とファックスは、より進化した「迷惑防止機能」を搭載しています。

  • 電話機「VE-GD77DL/DW」とファックス「KX-PD725DL/DW」

新製品が搭載する迷惑防止機能は、大きくわけて3つあります。1つは着信時の警告機能。電話を受信すると、自動音声が「この通話は迷惑電話防止のために録音されます。ご了承ください」というアナウンスをするものです。

犯罪者の多くは、証拠として残る録音を嫌がるため、この段階であきらめて電話を切る可能性が高いといいます。このメッセージが流れている間は、受信側の電話は呼び出し音が流れません。このため「メッセージが流れている間、ずっと呼び出し音が鳴って不愉快」というデメリットもありません。

2つめの迷惑防止機能は着信中の警告。呼び出し音とともに「迷惑電話にご注意ください」というアナウンスが流れる機能です。電話に出る前に注意を促すので、ある程度の警戒感を持って電話に出られます。

【動画】着信があると、まずは「この通話は迷惑電話防止のために録音されます。ご了承ください」とアナウンス。その後「迷惑電話にご注意ください」というメッセージとともに着信音を鳴らします
(音声が流れます。ご注意ください)

3つめ迷惑防止機能は、電話の内容をすべて自動的に録音する機能。本体メモリーには最大約10分の会話を1件保存できます。別売りのSDカードを利用すれば、最大1,000件、約1101時間(32GBのSDカード使用時)の録音も可能です。パナソニックによると、現在、電話の通話内容をフル録音できるSDカードスロット搭載の電話はほかにないということ。いざというときにあとから通話内容を確認できたり、証拠として音声を残せたりするのは心強い限りです。

  • 今回はあんしん機能をメインに紹介されましたが、親機の受話器もコードレスになっていたり、着信時に子機上部が光ってお知らせする「着信お知らせLED」を搭載。テレビ横といった環境音が大きな場所に置いても着信が確認しやすいんなど、さまざまな便利機能を搭載しています

このほか、通話時に女性の声を男性のような声に変換するボイスチェンジ機能、ドアホンのようなチャイム音を鳴らして「誰か訪ねてきたので……」と通話を切るきっかけを作れる機能など、さまざまな便利機能を搭載しています。

  • 親機本体横にSDスロットを搭載。最大32GBまでのSDカードを利用して通話を録音できます。録音した通話はパソコンなどに保存可能です

子育て中に「自分の時間」を作りやすくするベビーモニター

最後は子育てをサポートするベビーモニター「KX-HC705」。別室にいる赤ちゃんの様子を見守るためのカメラと、ポータブル液晶モニターがセットになった製品です。たとえば、ママがキッチンにいるときも、寝室で寝ている子どもを液晶モニターで見守りながら、安心して料理をすることができます。

  • 別室の赤ちゃんを見守れるベビーモニター「KX-HC705」。机などに置いて使うほか、付属のアダプターを使って壁に固定することもできます

KX-HC705は、専用の3.5型カラー液晶モニターで子どもの様子をチェックできるベビーモニター。カメラは30万画素のCMOSカメラで高画質とはいえませんが、子どもの表情や動きを見るには十分な画質です。また、子どもが移動したときに、モニター側の操作でカメラの角度を変えられる首振り機能や、部屋が暗くなったら赤外線撮影に切り替えるナイトモードも搭載しています。

  • 高画質とまではいえませんが、必要十分な画質の映像をリアルタイムで確認できます

【動画】万が一、子どもが移動した場合も、モニター側からカメラの角度を変えることが可能です
(音声が流れます。ご注意ください)

子ども用のモニターとして特徴的なのが、動作センサー、音センサー、温度センサーを搭載していること。子どもが動いたり泣いたりしたときに、モニター上部のLEDを点灯してと知らせてくれます。また、モニター側で温度を設定すると、設定温度より部屋が暑くなったり寒くなったりするとLEDで知らせ、子どもがいる部屋のエアコンを適切に動かせます。

  • 音検知機能をONにすると、子どもが泣いたときなどにモニター上部のLEDが緑に光ってお知らせ。激しく泣いた場合はオレンジ色に光ります

【動画】赤ちゃんが泣いたら、あらかじめ設定した「おやすみ音」を再生する機能も搭載。胎内音や波の音など、一般的に「子どもが落ち着きやすい」とされる音を収録しています
(音声が流れます。ご注意ください)

ママのワンオペ育児をなくす

今回の体験会には、ゲストとしてNPO法人オトナノセナカ共同代表であり、「パパの子育てをもっと楽しく」をコンセプトとしたWebメディア「すいっち」の編集長でもある斉藤哲氏が登壇。現在の子育て事情について語りました。

斉藤氏によると、10年近く前に「イクメン(育児に積極的に参加する男性のこと)」という単語が流行語大賞になるほど、男性の育児参加は注目されています。にもかかわらず、男性会社員の育休取得率はいまだに5.14%しかなく、しかも育休取得期間の半数以上は5日未満(両データともに2017年度厚生労働省調べ)。

相変わらず、子育ての負担がほとんど母親にかかっている家庭が多いということです。斉藤氏は「今まではお母さんが自分の時間を犠牲にしてがんばらなければならない……という育児神話のようなものがあった」と語り、「地域の力や、今回のベビーモニターのようなツールの力を使って、お母さんが自分と子育てを両立できる環境を作るべき」とコメントしました。

  • 自身も2児の父である斉藤哲氏。子育ての負担を減らすために「地域」と「ツール」の力を利用するのが重要だといいます

  • 「地域の力」とは、近隣とのつながりの中でする子育てのこと。近所の子どもが遊びに来て、赤ちゃんのおむつ替えや寝かしつけをしてくれ、その間に自分の仕事をする小笠原さんなど、地域ぐるみの子育てに関する事例を紹介しました

  • ツールとは、ベビーモニターのような製品や便利な子育てアプリのこと。ゲストトークでは、実際にベビーモニターを使用したユーザーの感想も紹介されました