インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月18日、オンプレミスやクラウドシステム環境のバックアップ・リストア(復元)機能をSaaS型で提供する「IIJシンプルバックアップサービス」を同19日から提供を開始すると発表した。月額基本料は1万5000円(500GBのデータ容量を含む)、バックアップ利用料は1GBあたり30円(500GBを超えた場合の従量課金)。

同サービスは、新たに管理サーバやストレージを導入することなく、バックアップを取りたいデバイスにエージェント(無償)をインストールするだけで月額料金で利用できるほか、Acronisのクラウドバックアップサービスプラットフォーム「Acronis Backup Cloud」を活用しており、オンプレミスや各種クラウドの物理・仮想サーバに対して、システムイメージやデータのバックアップおよびリストア機能をクラウドサービスとして提供する。

  • サービスのイメージ

    サービスのイメージ

また、初期費用なしで、取得したバックアップ容量に対してのみ月額課金されるシンプルな料金体系のため、初回のフルバックアップ後は更新データのみの転送でバックアップが完了することに加え、直感的で分かりやすいWeb管理画面から、ストレージの使用状況の確認やデバイスの追加・削除など、一元的なバックアップ管理が行えるという。

さらに、バックアップ取得時の通信暗号化および、バックアップデータ保存時のデータ暗号化により、安全にバックアップデータをクラウドストレージに保存するほか、オンプレミス環境でのローカルバックアップも可能としており、BCP対策でバックアップシステムを導入したいというニーズにも対応する。なお、ローカルバックアップ保存先のローカルストレージは別途用意する必要がある。

そのほか、Web管理画面からの操作でバックアップ元へデータを復元でき、異なる環境への復元もファイル単位で可能とし、OSのボリュームごとバックアップを取得することでシステムイメージをそのまま復元できるため、サーバのイメージ移行にも適しているという。