Beats by Dr. Dreは4月3日 (米国時間)、ポータブルワイヤレスヘッドホンの新製品「Powerbeats Pro」を発表した。完全ワイヤレスヘッドホンになり、AppleのH1チップを搭載する。本体カラーはアイボリー、モス、ネイビー、ブラックの4色。価格は24,800円、5月の発売を予定している。

  • 「Powerbeats Pro」全4色

    完全ワイヤレスになった「Powerbeats Pro」

最新の「AirPods」に採用されたH1は、Appleがワイヤレスヘッドホン用に開発した独自チップで、ウェアラブル向けのW1に比べてオーディオ再生のレイテンシが減少、接続デバイスの切り替えが高速になり、サウンドクオリティも向上する。Powerbeats ProでBeatsは、同社の「サウンド最優先」のデザインと、Appleによる最新のワイヤレス機能を融合させた。

サウンド面は、アコースティックパッケージを一から設計し直し、パワフルでバランスのとれたサウンドを前モデルより23%小さく、17%軽量な小さな本体で実現した。サウンドに影響するフィット感についても、角度を付けた新デザインによって、心地良く安定した装着感と迫力あるサウンドを両立させた。これまでのモデルと同じようにイヤーフックの調整が可能、サイズが異なる4つのイヤーチップが付属する。

  • 装着性、操作性に優れた新デザイン

    装着した時に本体が斜めになる新デザイン、本体外側に「b」ボタン、上部に音量ボタン

それぞれが独立した完全ワイヤレスヘッドホンになっており、両方または片方ずつでも使用できる。本体にはそれぞれ音量ボタンと「b」ボタンがあり、音楽の再生や着信への対応をボタン操作できる。

デジタルアシスタント「Siri」をサポートしており、音声によるハンズフリーのコントロールも可能だ。H1を搭載するPowerbeats Proでは「Hey Siri」と声をかけるだけでSiriを呼び出せる。Class 1のBluetoothテクノロジーを採用しているため、ワイヤレス接続のレンジが広く、ドロップアウトも少ない。ビームフォーミング・マイクとスピーチを感知するアクセロメータを搭載、周囲の風や環境音の影響を低減するフィルター機能との組み合わせで、スポーツジムやグラウンドのような場所でもクリアな音声で通話したり、スムースにSiriとやり取りできる。

また、着脱を感知するセンサーを装備しており、耳から外すと自動的に音楽再生が一時停止になり、装着するとふたたび再生が始まる。

  • 充電ケースとPowerbeats Pro

    バッテリー内蔵のケースが付属、ケースに収納するだけでPowerbeats Proの充電が始まる

バッテリー動作時間は、左右それぞれ最長9時間 (オーディオ再生)。バッテリーを内蔵する充電ケースを用いることで、最長24時間の使用が可能だ。高速充電 (Fast Fuel)によって、5分の充電で約1.5時間分、15分の充電で最大4.5時間分の充電が可能。