UL benchmarks
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今回はPort Royalに対応したv2.6.6296を利用したのだが、ベンチが全部終わった後で、Feature TestにNVIDIAのDLSSを追加したv2.8.6427リリースされた

ただ今回の目的はRadeon VIIとの比較なので、DLSSをやってもあまり意味がない(DLSSはいまのところNVIDIAのRTXシリーズでしか利用できない)ということで、こちらはパスした。Port Royalも一応データは取ったが、いまのところGeForce RTXシリーズでしか利用できない機能なので、評価の対象とはしない。

ということで、まずはOverall(グラフ1とグラフ2)を見てみる。負荷が軽いグラフ1では、Radeon VIIは微妙にRTX 2080に追いついてないものの、かなり良い勝負といったところ。これが負荷の重いグラフ2になると、中々面白い。FireStrike Ultraで逆転している一方、Time Spyでは結構大きな差になっている。

これをもう少し細かく見てみる。Graphics Testの結果(グラフ3とグラフ4)を見ると、負荷が軽いグラフ3では、ほぼ全ての結果でRadeon VIIはRTX 2080に微妙に及ばない。グラフ4ではFireStrikeの3つが非常に拮抗し、FireStrike Ultraでは逆転している。ところがTimeSpyになると再びRTX 2080が突き放すという構図になっている。

この結果から、DirectX 11だとRadeon VIIはRTX 2080に拮抗するが、DirectX 12だと及ばないという傾向を読み取ることもできる。ただ、そう簡単な話ではないように思える。この辺りはこの後のテストでもう少し様子を見たいところだ。

グラフ5とグラフ6は、Physics/CPU Testである。IceStormとFireStrikeは、3つのプロファイルでほぼスコアが一緒だったので、平均している(TimeSpyはテストそのものが異なっているので、別に結果を示す)。

ご覧の通り、ここでは特に差がない。当たり前といえば当たり前であるが、Radeon VIIが特に不必要にCPU負荷を掛けているという事はない、という話がここで確認できたことになる。

面白いのがCombined Test(グラフ7)。Graphics Test(グラフ3)では、明確に性能差があるSkyDiverがほぼ同一、逆にGraphics Test(グラフ4)ではかなり拮抗していたはずのFireStrikeが、ここではRTX 2080にやや遅れを取る結果になっている。