PEGASYS
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw7.html
GeForce RTX 2060のレビューと同じように、今回もハードウェアエンコーダの性能確認も行ってみた。TMPGEnc Video Mastering Works 7はNVENC以外にAMD Meida SDKもサポートサポートしており、テストに適している。
ちなみ今回から、ソース映像を変更した。従来はQuickTimeフォーマット、3840×1714pixel@24fpsで12分14秒のものをH.265に変換していたが、今回からVP9、3840×2160pixel@30fpsで37分31秒のものををH.265に変換している。ソースそのものが変わった関係で、従来の結果と互換性がないでのご注意いただきたい。
さて結果がグラフ46である。AMD Media SDKでは同時に4本の映像ソースを扱うことも可能であり、一方NVENCは2本が上限となっている。その関係もあるのかどうか、AMD Media SDKでは1Threadだと性能がフルに出ず、2/4Threadの方が性能が良い。逆に4Threadにしても性能はそれほど落ちない。一方NVIDIAは最大2Threadの代わり、1Threadでも性能がそれほど落ちないという特徴がある。
それはともかく、エンコード性能の絶対値という意味ではRTX 2080の方に軍配が上がるし、なぜかRadeon VIIよりもVega 64の方がやや高速という不可思議な結果ではあるのだが、エンコーダ自身に極端に大きな性能差はないことは確認された。とは言えAMDの方にも60fpsは超えて欲しかった気もしなくはない。
エンコーダ/デコーダはハードウェアの形で実装されているから、ドライバのUpdateとかがあっても性能向上は期待できそうにないが、それでも4Kで30fpsを超えているから、例えばゲーム画面のリアルタイムエンコードができるという点では最低限のハードルは超えている気もする。