SQUARE ENIX
http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/

設定方法はGeForce RTX 2060のレビューに準ずるが、今回はハイエンドカードなので、1280×720pixel、それと軽量品質は不要だろうと判断し、2K/2.5K/4Kという3つの解像度で、標準品質と高品質のみを試してみた。

スコアを見ると、標準品質(グラフ23)ではRTX 2080は常に快適であり、4Kでもそれなりの性能が出ている。これに比べるとRadeon VIIはやや見劣りはするが、それでもVega 64に比べて底上げされているのも事実で、実際ベンチマークの様子を見ていてもこれはわかる。

問題は高品質(グラフ24)の方で、RTX 2080を含めて全体的に多少スコアがおちている。特にRadeon VII/Vega 64は落ち方が激しいが、グラフを見る限り、Radeon VIIは2Kならば快適にプレイできそうに思える。が、実際にはRadeon VII/Vega 64とも「動作困難」(FFXV Benchのスコアで言えば2000未満)と判断されるべき動作になっている。

これはスコアからは読み取れないので、FRAPSを利用して2Kにおけるフレームレート変動を取得してみた。

まずグラフ25がNormal CaseであるRTX 2080のものである。標準品質→高品質にすると、20~40fpsほどフレームレートが落ちているが、それでも70fpsを切ることはないので、これを「とても快適」とするのは間違っていないだろう。

Vega 64は? というとグラフ26で、定期的に極端にフレームレートが落ちる。120秒付近というのは、ベンチマークで言えば4人がチョコボに乗って移動している最中であるが、コマ送りかと思う程にフレームレートが極端に落ちている。

こうした、極端に落ちるシーンが7個所もあり、しかも結構な秒数これが続くというのは、この間プレイが一切不能に近い状態におちいるという意味であり、「動作困難」と判断しても差し支えないと思う。

この状況は、Radeon VII(グラフ27)でも同じである。Vega 64に比べると、極端にフレームレートが落ちる時間そのものは若干短くなっているが、それでも頻繁にフレームレートが20fpsを切る(体感だと10fpsを切ってる気もする)シーンが発生する。プレイ中にこの状況になるのは致命的だ。

Vega 64とRadeon VIIの両方でこれが発生しており、しかも標準品質だとここまでドロップしないあたり、ドライバ(Adrenaline 19)の問題ではないか? という気もするが、とりあえずいまのところこれに相当する問題は特に上がっていないようだ(筆者の探し方が甘いだけかもしれないが)。とりあえず現状は「性能評価以前の状態」と言わざるを得ないだろう。