パナソニックは1月25日、2018年12月に開設したロボットに関する技術の共有化と活用、社内の連携や社外との連携の加速を目的とした共創型イノベーション拠点「Robotics Hub」において、産産連携・産学連携の取り組みを加速させることを目的に、千葉工業大学、東京大学、東北大学、奈良先端科学技術大学院大学、立命館大学、早稲田大学の6つの大学との連携による共同研究を進め、サービスロボットなど次世代ロボットの早期実用化を目指していくことを明らかにした。
Robotics Hubは、東京ならびに大阪に設置されており、大阪(門真市)は、主に社内連携を担うロボット開発拠点という位置づけで、ロボットモジュールの開発や次世代ロボット技術の開発が進められていく予定。一方の東京(中央区)は、主に社外との連携拠点として、大学や他企業との共同開発、開発したロボットの実証実験などを行う場という位置づけとなっている。
同社では、従来の産業分野におけるロボット活用に加え、今後は、人間が本来持っている能力を高めるための「自己拡張(Augmentation)」をキーワードとしたロボット技術開発を掲げており、今回の6大学との連携は、この実現に向けた取り組みの1つとなる。これらの6大学とは、それぞれテーマを決めて共同研究に取り組んでいくとしている。
なお、同社では、今後さらに自己拡張のコンセプトの具現化に向けて、エンジニア以外の人の先端知見を取り入れるための学際的バーチャルラボ「Aug-Lab(オーグラボ)」を2019年4月に開設し、共創の促進とともに価値検証を進め、次世代ロボットの早期実用化を目指すとしている。