NVIDIAは1月6日(米国時間)、CES 2019に合わせてプレスカンファレンスを開催し、同社のGPU「GeForce RTX」シリーズをゲーミングノートPC向けにも提供すると発表した。1月29日以降、主要PCメーカーから40を超える製品が投入される予定だという。

GeForce RTXシリーズはNVIDIAの最新GPU。シェーダプロセッサのCUDAコアに加えて、AIにおける推論に使うTensorコア、そして新たにレイトレーシング向けのRTコアを実装した。これらを組み合わせることで、リアルタイムで写実的な描画を実現する。

ノートPC向けに投入されるのは、GeForce RTX 2080 / 2070 / 2060の3製品。動画編集や3Dアニメーション、ゲームのプレイ配信など、高い性能を要求される用途に好適で、NVIDIAではミドルレンジのGeForce RTX 2060でもPlayStation 4 Proと比較して1.6倍の性能を備えるという。

  • GeForce RTX 2060でもPlayStation 4 Proと比較して1.6倍の性能

各製品のスペックは以下の通り。

製品名 RTX 2080 RTX 2070 RTX 2060
CUDAコア数 2944 2304 1920
ベースクロック 735~1380MHz 885~1215MHz 960MHz
ブーストクロック 1095~1590MHz 1185~1440MHz 1200MHz
メモリ 8GB GDDR6 8GB GDDR6 6GB GDDR6
メモリインタフェース 256bit 256bit 192bit
メモリスピード 最大14Gb/s 最大14Gb/s 最大14Gb/s
メモリ帯域幅 448GB/s 448GB/s 336GB/s
RTX-OPS 37~53T 31~38T 26T
Giga Rays/s 5~7 4~5 3.5
消費電力 80~150+W 80~115W 80~90W

また、従来世代の製品と変わらず、静音機能「WhisperMode」、省電力機能「Battery Boost」、ディスプレイ表示技術「G-SYNC」をサポートする。

なお、投入される40を超える製品のうち、17製品は薄型フォームファクタ向けのMax-Qデザインに対応したものになるとしている。