鹿児島市は12月26日、情報関連産業を中心に支援する施設「ソフトプラザかごしま」をリニューアルし、グッドコミュニケーションズ、シナプス、さくらインターネット、ブラン、W・I・Z(ウィズ)の5社を共同企業体とする運営事業者「BEYONDかごしま」の協力のもと、人材育成や多様な事業者との交流などを行う、クリエイティブ産業創出拠点施設「mark MEIZAN(マークメイザン)」を2019年2月8日にオープンすると発表した。

今回の取り組みは、鹿児島市が実施した「平成30年度鹿児島市クリエイティブ産業創出拠点施設開館準備等業務及び企画運営業務委託契約に係る企画提案競技」の公募に、5社が共同事業者として行った提案が採択されたものとなる。

新施設は、コワーキングスペース、シェアオフィス、ユーティリティスタジオ、テストキッチン、ギャラリーなどで構成。

  • 施設のイメージ

    施設のイメージ

鹿児島市の経済の活性化や雇用拡大に貢献するとともに、クリエイティブ産業に携わる人々が集まり「産業の領域を横断するコミュニティ」が創出されることを目標として、スタートアップ、新規事業を実施する企業などへ継続的な支援を行う。

クリエイティブ産業の振興や地域資源・既存事業者とのコラボレーション促進に向け、主要な支援プログラムとして「県内外のゲストや企業によるセミナーおよびマッチングイベントの開催」「上場企業経営者などによるメンタリング」「鹿児島から全国への情報発信」を実施。そのほか、鹿児島市内の企業に加え、全国の企業と連携し、クリエイティブ産業の成長機会を多角的に提供していくという。

セミナーおよびマッチングイベントの開催については、各業界の第一線で活躍する県内外のゲストによるセミナーやワークショップを主催し、学びを提供するだけでなく、ゲストとの交流も創出。また、運営事業者のネットワークを活用し、鹿児島市内の企業や全国の大企業とクリエイターとのマッチングイベント行い、情報収集だけではなく参加者自らが情報発信できる機会を提供する。

上場企業経営者などによるメンタリングに関しては、さくらインターネットが主体となり、上場企業経営者やベンチャーキャピタルを招き、スタートアップ、クリエイターを主な対象としたメンタリングを継続的に実施。鹿児島市に拠点を置きながら、主要都市と同水準の成長環境を提供することを目指す。

鹿児島から全国への情報発信では、入居企業の企業価値向上および製品・サービスのプロモーション支援のため、メディア連携やSNSでの情報発信、またビジネスマッチングサイトの構築を行う。

これらにより鹿児島市内の産業を活性化させることで、資金調達を行う企業や鹿児島市へのUIJターン希望者を増やし、鹿児島における経済発展の中心となる支援施設を目指すとともに、鹿児島市が「クリエイティブ産業の集いの場」となることを目指す。