米国航空宇宙局(NASA)とフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡研究チームは、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を搭載した観測衛星の打ち上げ10周年と、 人間の肉眼で見える星の数に匹敵する3,000以上の天体を発見したことを記念して、ガンマ線天体を線で結んだ新たな星座22個を作成したことを発表した。

今回、作成された星座の中には、「ゴジラ」や「超人ハルク」、「星の王子さま」、「電波望遠鏡」、「サターンVロケット」といった宇宙やSFといったものに関連が深いものも多く含まれている。

NASAでは、今回の作成を記念して、22の星座を見ることができるWebサイトもオープン。各星座に関する説明書きも用意。ゴジラについては、日本の大衆文化の象徴的なシンボルの1つであるとするとともに、トレードマークの放射熱線が、ブラックホールと中性子星に関連するガンマ線バーストと類似していることを指摘。宇宙のどこかで日々発生しているガンマ線バーストをフェルミ望遠鏡では観測しているが、これらのバーストは、ゴジラさえ嫉妬させるだろうといったコメントが記載されている。

なお、一般的に知られる黄道十二星座といった88の星座は、国際天文学連合(IAU)が定義したもので、今回の作成とは関係していない。

  • ガンマ線天体による星座たち

    ガンマ線天体による星座たち (C) NASA