マクロミルは9月18日、子会社のセンタンと共同で、動画マーケティングにおける広告効果を示す指標構築に向けて、動画視聴時の脳波や心拍、 皮膚電位などの生体データを活用したノーム値の開発に着手したことを発表した。

両社は、共同で提供する新ニューロリサーチサービス「ムービーカルテ」のトライアル提供を通じ、動画視聴時の脳波や心拍、皮膚電位などの心理生理指標を収集し、可視化、定量化しにくい動画素材の持つ潜在的なインパクトや情緒的な反応を多面的に測定・実証していくことで、One Number Score(ONS)化などの独自指標の開発を目指す。

  • 生体データを収集するイメージ,

ニューロリサーチは、センタンが有する学術および技術的知見を活用し、脳波や心拍数、皮膚電気反応などの生理指標から、考える前に自然に反応してしまう神経活動の測定を可能にするもので、アンケートなどの主観調査と組み合わせることで、言葉だけでは表現できなかった本音や気持ちの強さを定量化できるという。

「ムービーカルテ」のトライアルでは、多数の動画評価からデータを蓄積し、独自ノーム値開発を行う目的で、2018年9月~2018年12月まで、1動画20万円のトライアル価格で提供する。

20-59歳の男女30名を対象として、1人当たり30本程度のオムニバス形式の動画を視聴してもらい、視聴時の脳波、心拍、皮膚電気反応などの生理指標の計測と、動画提示直後に主観評価を実施する。1素材につき、基本報告書1部を電子データにて納品される。

基本報告書内容の内容は、「共感度(脳波同期性)、注目、感情関与、記憶のスコア」、「動画各シーンの共感曲線」、「主観評価の集計結果」、「改善点とそのための示唆」となっている。