三菱電機は8月22、23日にビックサイトにて「三菱電機 暮らしと設備の総合展」を開催。同社の発売する家電や住宅設備機器、業務用製品など、さまざまな展示を行っています。三菱電機はこの展示会に先立ち21日にはメディアツアーも慣行。さっそく筆者も最新家電をチェックしてきました。

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    自称インスタグラマーのマイナビニュース編集部員、まずは入り口のフォトジェニック? スポットで記念撮影をパシャリ

4K放送を録画できる「使いやすい」テレビ

会場正面で大きくスペースをとっていたのが、2018年10月に発売予定の4K液晶テレビ「REAL 4K RA1000シリーズ」(以下、RA1000)です。特徴はなんといっても「全部入り」であること。2018年12月から放送がはじまる新4K衛星放送に対応した4Kチューナーを内蔵。しかもダブルチューナーなので、裏番組を録画しながらの視聴も可能です。2TBのハードディスクを内蔵していて、外付けHDDなしで新4K衛星放送を録画できます。さらにUltra HDブルーレイディスクの再生もサポートし、番組の視聴から録画、再生まで一台で行えます。

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    会場に並べられたRA1000シリーズ。左は壁掛け、右は標準のスタンドを使って設置したもの。上から40V型のLCD-A40RA1000、50V型のLCD-A50RA1000、58V型のLCD-A58RA1000

新開発の4K液晶パネル「ダイヤモンドパネル」による鮮やかな映像表現のほか、人の声の聞き取りやすさを追求したというDIATONEスピーカーなど、映像と音へのこだわりはもちろん、RA1000は「使いやすさ」にも配慮しています。

たとえば新機能の「Quick Go」は、テレビ視聴中にリモコンのボタンひとつで録画済み番組や裏番組のサムネイルリストを表示。見ている番組映像の上にリストを表示するので、視聴を一時停止することなく裏番組をチェックできるのが特徴です。

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    付属リモコン。番組視聴から録画・再生までリモコンひとつでOK。ボタン一体型のシートタイプなので、ジュースなどがハネてもサッと拭けるのが便利ですね

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    新機能「Quick Go」は、ボタンひとつで録画した番組一覧や裏番組を検索できる機能。視聴中の番組画面を消すことなく、録画した番組を検索できるのが嬉しいポイント

また、Bluetooth機器への音声送受信機能も搭載。テレビ本体で音を流しながらBluetooth機器へ音声を送信できるので、たとえばリビングで子どもがテレビを楽しみながら、少し離れたキッチンでお母さんがテレビの音声をBluetoothスピーカーで聞く、といった利用もできますね。

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    Bluetoothスピーカーやイヤホンにテレビの音声を送信できるため、ちょっと離れた場所でのテレビ視聴も快適。また、Bluetoothでスマホと接続し、スマホの音楽をテレビのスピーカーで鳴らすことも可能です

  • 離れた場所での視聴にもうひとつ便利な機能が「オートターン」。リモコンでテレビ画面を左右に振れます

RA1000シリーズのラインナップは40V型、50V型、58V型の3モデル。40V型の「LCD-A40RA1000」は幅90.3×奥行き33.4×高さ65.1cm、重量20.3kg(以下すべてスタンド込み)。50V型の「LCD-A50RA1000」が幅112.8×奥行き33.4×高さ79.0cm、重量26.4kg。58V型の「LCD-A58RA1000」が幅130.2×奥行き38.2×高さ89.7cm、重量33.2kg。

スティックタイプにもハンディタイプにもなる掃除機

テレビのほかに人が集まっていた場所が、10月1日に発売されるコードレススティック掃除機「ZUBAQ(ズバキュー) HC-JXH30P-D」(以下、ZUBAQ)の展示コーナーです。

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    コードレススティック掃除機にもハンディ掃除機にもなる「ZUBAQ(ズバキュー) HC-JXH30P-D」。推定市場価格は80,000円前後(税別)です

ZUBAQは、スタンドに本体をセットすると「Q」の形に見えるスタイリッシュなデザインが目を惹くコードレス掃除機。面白いのが、ハンドルを握ってスタンドから本体を真後ろに引き出すと「コードレススティック掃除機」に、真上に向かって引き上げると「ハンディクリーナー」として使えること。食事をこぼしてしまったときなどに片手でサッとハンディクリーナーが取り出せるのは、なかなか便利そうです。

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    スタンドにセットされている本体を後ろに外すとスティック掃除機に

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    真上に外すとハンディ掃除機に

また、本体に「エアブローノズル」という付属品をセットすると、強力な風を吹き出す「ブロワー」として使えるのも三菱電機ならでは。窓のサッシに溜まった土や、玄関に散らかった葉っぱなど、「掃除機で吸い込みたくない」ゴミを吹き飛ばして掃除できます。

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    エアブローノズルを装着したところ。上部の長いノズルから風を吹き出してゴミを吹き飛ばします

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    楽しそうなマイナビニュース編集部員をゲキ写

未来を予測するエアコン

8月21日に新製品の発表があったエアコンコーナーでは、部屋の環境から「少し先の未来」を予測して、AIが自動で暖房・冷房・除湿・送風を切り替える「おまかせ A.I. 自動」機能の説明をプロジェクションマッピングで行っていました。

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    ルームエアコンの2019年モデル新商品「霧ヶ峰 FZ」(写真左)「霧ヶ峰 Z」(写真右)

室温の変化を先読みし、「人が暑いと感じる前に冷房を行う」といった運転調整をしてくれるのが特徴です。夏は快適な温度・湿度になったら送風モードに切り替えて省エネ運転をしたり、暖房時は暖気が天井に溜まらないよう風を送ってサーキュレーターのように動作したりと、かしこい運転をしてくれますよ。

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    プロジェクションマッピングで室内環境を予測して運転を切り替える「おまかせ A.I. 自動」についての説明が行われていました

今年(2018年)の異常な暑さもあって注目されていたのが、室外温度が46度になっても運転を保証する「STRONG冷房」。じつは、一般的なエアコンは室外機まわりの温度が42度~43度などの高温になると、室内のエアコン本体が壊れないように運転を一時停止したり、断続運転に切り替えたりするのだそう。断続運転では、部屋が冷えにくくなってしまいます。今年は40度を越える酷暑になったエリアも多いので、46度の暑さでも冷房を安心して使えるのは魅力的ですね。

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    46度以上の環境に室外機を置き、室内で冷房を動かすデモンストレーションも行われていました

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    会場にはスタイリッシュな高機能エアコン「霧ヶ峰 FL」シリーズも展示。ヘアライン加工され、光の当たり具合で表情を変える表面パネルがカッコいい!

進化した内釜で「かまどごはん」を再現する炊飯器

高級炊飯器「本炭釜 KAMADO」シリーズの展示コーナーでは、純度99.9%の炭から削り出した「本炭釜」の内釜について説明がありました。10月に発売されるNJ-AW109の内釜は、底面の凹凸を従来モデルより増やすことでさらに激しい対流を起こします。炊きムラが少なく、「かまどごはん」にまた一歩近づいたといいます。

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    展示されていた三菱電機の炊飯器。こうしてみると圧巻ですね

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    10月発売予定の本炭釜 KAMADOシリーズの最新モデル「NJ-AW109」

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  • 従来モデルの内釜と断面を比較(左:旧モデル、右NJ-AW109)。業界最厚をうたう10mm厚はそのまま、底面のデザインが「泡昇り釜底」に進化して沸騰力がアップ

また、三菱電機の炊飯器は、フラッグシップモデルでも炊き上げ時に圧力をかける「圧力炊き」をしないのが特徴。お米に圧力をかけないことで、甘みや香り、艶、口当たりのよさを含む「保水膜」を壊さずに炊飯ができるといいます。保水膜でキレイに包まれたごはんは、ツヤツヤと輝き、粒感のある食感までおいしいごはんに炊き上がるそうですよ。