ブレークスルーを可能にしたBAKE

BAKEの発表会が突き抜けているのは、製菓会社とは思えない領域に踏み込んだところにある。おいしさという本来の商品的価値は重要だが、そこにどう付加価値を加えるかで結果が変わっていく。付加価値が付けられれば、チーズタルト、スイートポテト、アップルパイといった誰もが知り、競合多数の商品でも売れる。創業5年で国内外78店舗まで急成長できたことが付加価値の重要さを証明しているといえるのではないだろうか。

BAKEが今後、力を入れて投資していくのがブランディングの部分だ。「目に見えにくい価値を表現するのが、デザインであり、ブランドかなと。価値を伝えるために、きちんと言葉にして、目に見えるようにしていこうと。投資が行き過ぎているように見えるかもしれませんが、ここが僕らの信じているところです」(西尾代表)。

これから先、どんな商品をどのように見せてくれるのか。それが消費者に受け入れられていくのか。今までにはない製菓会社の取り組みが気になるところだ。