BAKE発表会で語られたこと

西尾修平代表によるPOGGの説明。それは「どんな商品か」から始まるものではなく「どんなブランドか」といったところからスタートする。

「まずブランドコンセプトです。相反する価値の重なり合いをコンセプトに商品を開発。今までにない新しい価値を生み出すスイートポテトパイに辿り着くため、食感や形、時間経過における味の変化など様々な視点からアプローチし、個性的で愛らしい商品ができました。さつまいものおいしさを付加彫りするという意味を込めて命名……」(西尾代表)

いわゆる製菓会社の発表会とは思えぬ説明はさらに続く。西尾代表の後に登壇したのはアートディレクター。その解説は、ロゴ、ブランドターゲット、パッケージデザインなど。単なるスイートポテトパイではないことは理解してもらえるはずだ。

「ロゴには、外側のソリッドさ、内側のトロっとした柔らかさ、相反する特徴を落とし込みました。さらに、親しみやすさとほっくりした愛らしさも表現。メインビジュアルは、三角柱状の見た目、中のポテトクリームのトロリ感を際立たせるために、商品を並べて、ひとつだけフォーカス。静と動による対比でシズル感のあるビジュアルに仕上げています」(アートディレクター)

  • POGGウェブサイトより

「パッケージデザインは、おいしさを土から探し当てることをイメージしたものに。スイートポテトの素朴さ、親しみやすさをクラフトの素材感で再現、ビビッドなパープルは、さつまいもの皮の鮮やかさを、箱にある金箔のロゴは、さつまいもを揚げたのまばゆいゴールドをイメージしています」(同上)

  • パッケージデザインにもこだわるのがBAKE流

ターゲットイメージは「芯のあるアクティブな女性」といった表現だ。ターゲットとなる年代が不明確だが、言葉のイメージや続く説明からは、大人の女性をイメージさせる。パッケージデザインほかストアデザインも含め、POGGという世界観がそこにはあるようで、他のスイートポテトとは明確に異なる印象を受ける。

  • ストアデザインも畑のそばの納屋、コンテナをイメージ。キーカラーのパープルで女性に共感してもらえるデザインにしたという