パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、中華人民共和国・大連市の車載用角形リチウムイオン電池工場で量産出荷を開始したと発表した。同工場からは、北米市場ならびに中国市場へ向けた出荷が行われるという。

  • 大連市の車載用角形リチウムイオン電池工場

    大連市の車載用角形リチウムイオン電池工場

同工場は、需要拡大が期待されている車載用リチウムイオン電池の中でも、高出力高容量で安全性の高い角形電池の生産を行う。近年の環境意識の高まりを背景に、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車など環境対応車の市場は年々拡大しており、このような中、同工場は中国における同社初の車載用角形リチウムイオン電池の生産拠点として準備を進めてきたという。同工場からは、北米市場ならびに中国市場へ向け出荷を開始し、その後、供給先を増やし、環境対応車のさらなる普及に貢献するという。

同社は、同工場の量産出荷開始により、車載用リチウムイオン電池において、日本・アメリカ・中国の世界3極での生産体制を整えたことになり、今後、これら拠点を活かし、車載電池のグローバル競争力を一層強化し、さらなる車載電池事業の拡大を図るということだ。