トヨタ自動車の情報子会社であるトヨタコミュニケーションシステム(TCS)、トヨタデジタルクルーズ(TDC)、トヨタケーラム(TCI)は3月5日、2019年1月1日付でTCS、TDC、TCIの3社を統合することで合意した。

今回、TCSを存続会社としてTDC、TCIを吸収合併する形で3社を統合する。新会社の社名はトヨタシステムズ、本社は名古屋市および東京都内の2本社制とし、従業員数は2500人を予定。資本金および、代表者は検討を進めている。

3社は、TCSが基幹システムの開発、TDCがネットワークおよびインフラの導入と運用、TCIが設計・製造支援システムの開発と情報領域の中でそれぞれの専門分野を持ち、トヨタ、およびトヨタグループ各社に対してサービスを提供し、事業の支援を行ってきた。

具体的にはTCSはシステム開発・維持・運用を手がけ、従業員数1337人で売上高389億7700万円(2017年3月期)。TDCはネットワークの導入・運用、EDIサービスを提供し、従業員数622人で同229億円(同)、TCIはCADの販売・設計支援システムの開発・維持・運用を担い、従業員数289人で同154億円(同)。

近年では自動車の電動化、知能化、競争相手の変化など、自動車業界が直面する大変革期において、ITが果たす役割は今後重要になる。また、大変革期を勝ち抜くためには、ITの視点からもこれまで取り組んできた「仕事の進め方変革」を推進するとともにグループの連携を強化し、グループ全体を俯瞰したサービスを提供していく必要があるという。

すべてのモノ、ヒト、サービスが常にネットワークにつながる時代において、子会社3社がこれまで培ってきた専門スキルを結集し、アプリケーション、インフラ、ネットワークの切れ目なく、かつサービスの企画・提案から、構築・導入・運用に至る一貫したトータルITソリューションを高い生産性で提供し続けることで、グローバルおよびグループ全体の強化を目指す考えだ。