首都高速道路、アマノ、日立製作所、首都高ETCメンテナンスの4社は1月26日、共同で「ETCの多目的利用サービスの拡大に向けた取り組み」の一環として、イオンモールの協力を受け、千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心 ファミリーモール駐車場において、ネットワーク型ETC技術を用いた試行運用を2月28日から3月27日までの期間で実施すると発表し、モニター募集を開始した。

  • イオンモール幕張新都心 ファミリーモール駐車場

ネットワーク型ETC技術とは、遠隔地に設置したセキュリティ機能を持つ情報処理機器と駐車場などにおける複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理することで、ETCカードを用いた決済の安全性を確保する技術。

今回の試行運用では、ネットワーク型ETC技術を利用したシステムを構築し、駐車場の入庫時・出庫時にETCカード番号を用いて通信・決済処理を行う一連のシステム動作を確認する。

  • 試行運用システムのイメージ

ネットワーク型ETC技術を利用する駐車場自動料金決済サービスで期待できる効果として4社は、駐車場料金の支払い操作の負担軽減や時間短縮、精算機への幅寄せの必要が無くなること、駐車券などのコスト削減や省資源化に寄与すること、商業施設などと連携した新たなサービスの創出の3点を挙げる。

同運用における各社の役割は、首都高速道路はETC通信セキュリティ管理を、アマノはETC決済用駐車場管理システムの販売とETC決済システムデータセンターの運営・管理を、日立製作所は民間利用のETCアンテナ開発とネットワーク型ETCカード読取りシステムの構築を、首都高ETCメンテナンスはネットワーク型ETC機器の保守を、それぞれ担当する。

モニター募集の対象は同駐車場の利用者であり、募集期間は1月26日から2月27日まで、募集人数は先着100人。

モニター登録するとETCで入場管理し、無料時間を超えて料金が発生してもETC決済によりスムーズに出場可能になるという。

なお、モニター登録時にはイオンカードに紐付くETCカード番号と有効なメールアドレスが必要となる。