日本品質をうたい国内外でビジネスを拡大

プラスワン・マーケティングは設立が2012年と、実は非常に若いベンチャー企業である。同社は2013年の「freetel」を皮切りとして、MVNOの人気が大きく高まる前からローエンドモデルを中心としてSIMフリースマートフォンを投入しており、知る人ぞ知る存在であった。

そんな同社が勝負に打って出たのは、MVNOのビジネスが大きな注目を集めた2015年。マイクロソフトの「Windows Phone」を採用したスマートフォンの投入を明らかにしたことで一躍注目を集めた同社は、国内外での事業拡大を図るべく、ビジネスの拡大路線をとることとなったのである。

  • プラスワン・マーケティングは2015年から2016年にかけて、携帯電話の世界最大の見本市イベント「Mobile World Congress」に出展。日本企業であることを強みとして海外への積極展開を図ってきた

実際同年6月には、ブランド名を「freetel」から「FREETEL」へと改め、「Made by Japan」とうたい、日本発の企業として世界進出を図っていくことを宣言。同年10月にはカンボジアやメキシコでの販売を発表し、さらにその後も販路拡大を続けて、今年には22ヵ国への販売を実現している。

また国内での事業に関しても、大手キャリアと同様、端末と通信、サービスをセットで提供する「SIMフリーキャリア」になることをうたい、月額299円から利用できる通信サービス「使った分だけ安心プラン」や、日本を強く意識したネーミングの「SAMURAI」シリーズのスマートフォンを投入。フラッグシップモデルの「KIWAMI」や折り畳み型の「MUSASHI」、大容量バッテリーの「RAIJIN」など個性的なモデルを揃え、しかも他社より低価格で販売することによって人気を急拡大してきた。

  • 一般的なスタイルのスマートフォンだけでなく、折り畳みタイプの「MUSASHI」など特徴あるラインアップを揃えていたのも同社の特徴だった

そして2016年には女優の佐々木希さんをキャラクターに起用。テレビCMを積極展開して知名度を高めてきたほか、今年に入ってからは実店舗「FREETELショップ」の展開を開始。昨年11月には訪日外国人向けの施策で日本航空やジェイティービーとの提携を発表したほか、一時は東京ガスとの提携も報じられるなど、順調な事業展開を進めているように見えた。