説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Safariのタブはいくつまで開けますか?』という質問に答えます。
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iOSに標準装備のWEBブラウザ「Safari」は、複数のWEBページを同時に開いたままにしておく機能を備えています。手帳やノートの端から突き出した紙片(タブ)をつまんでページを行き来するように、表示するWEBページを瞬時に切り替えられることが機能のポイントです。
iOS版Safariでは、iOS 5以降タブ機能をサポートしていますが、当初開いておけるタブは最大8枚に制限されていました。ユーザにとっては最大枚数が多いほうが好都合ですから、iOS 7のとき最大24枚に、iOS 8のとき最大32枚と増えていき、iOS 10ではついに上限が明示されなくなりました。
複数のWEBページを同時に開いたままにしておくわけですから、Safariのメモリ使用量はタブの枚数に応じて増加します。詳細は明らかにされていませんが、タブが増えてもメモリ不足に陥らないようソフトウェアの改良が行われたものと推定されます。
実際、iOS 10.2が動作するiPhone 7を利用し、Safariで100枚以上のタブを作成したところ、特に支障なく表示/切り替えを行うことができました。100枚を少し超えたところで作業を断念しましたが、Safariで扱えるタブの最大枚数は事実上青天井といってよさそうです。
とはいえ、開いているタブの枚数が増えればメモリの使用量は増えますし、切り替え作業もそれなりに煩雑になります。iOSのメモリ管理機能は、メモリが不足する場合は使われていない(非アクティブな)アプリを自動的に終了させるなどして必要なメモリを確保しようとしますから、メモリ容量の心配は無用ですが、ある程度の枚数に達したところで整理したほうがSafariを快適に扱えることでしょう。