ロボット掃除機においては、ブラシに詰まったゴミや絡まった髪の毛などが、自走性能や吸引性能に影響するため、メンテナンス性も重要なチェックポイントだ。

minimaruは、本体が小さいだけにダストボックスの集じん容量も0.25Lと少ない。すぐ満杯になってゴミ捨てが面倒そうに思えるが、「ゴミプレス」という賢い機能が搭載されている。掃除が終わって充電台に戻ったとき、「ゴミプレスを開始します」という音声とともに、ダストケース内のゴミに強力な気流を拭き付けて圧縮させる独自の機能だ。

日立アプライアンスは「2週間ゴミ捨て不要」とうたっているが、今回およそ10日間の試用中、1日1回以上は稼動させていたが、最後までダストケースが満杯にならなかった。また、ダストケースが透明で、本体上面からひと目でゴミの量を確認できるのも、ゴミ捨て時期がわかって何気に便利だった。ゴミが圧縮されてある程度の塊になっているので、捨てるときに飛び散りにくいのも使い勝手がよいと感じた点だ。

透明な素材を採用しているダストボックスは、外からでもひと目でゴミの量がわかる

ダストボックスの着脱はハンドルを引き上げるだけ。簡単で手を汚さないのもいい

ダストボックスを引き上げると、下に吸引口があり、その上に排気用の穴がある

およそ10日間で溜まったゴミ。圧縮されているので小さく見えるが、実は結構な量。塊になっているため、捨てるときにゴミが周囲に飛び散りにくい

ダストボックスを取り外すと、お手入れ用のブラシが格納されている。ダストボックスやフィルターのすき間に溜まったゴミを取り除く

2層になったフィルターでゴミをキャッチし、排気と一緒に漏れるのを防ぐ。ダストボックスは水洗いも可能だ

充電台に戻った際には、ゴミプレスと同時に「ブラシ自動おそうじ」も行う。掃除ブラシを逆回転させて、ブラシに付いたゴミを除去する機能だ。minimaruのブラシは、綿ボコリなどを吸着しやすい起毛した繊維素材だが、稼動後に毎回このお手入れを行ってくれることで、ブラシから大半のゴミを取り除いてくれる。さすがに長い髪の毛はブラシに絡まったりするものの、手でスッと簡単に引き抜けて、楽にお手入れできた。

およそ10日間使用した状態。かきとりブラシフレーム部分にホコリが付着しているが、手で簡単に取り除ける

ブラシ自動おそうじ機能の効果で、回転ブラシ側にはゴミやホコリはほとんど付着していなかった。髪の毛は絡みついていたが、この程度なら手で簡単に取れる