幅約1m、長さ約4mの廊下にコーンミールを撒いて実験

次に、minimaruの動きや吸引力、清掃能力を可視化してみた。幅約1m、長さ約4mの廊下に賞味期限切れのコーンミールを撒いて、再び自動モードで動かす。

走行パターンとしては、外周から掃除したのちランダム走行という動きを何度も繰り返した。壁や段差以外に障害物がほぼない状況だが、実際の部屋では、これにminimaru AIが判断した動きが組み合わさると考えればよい。

この実験で気付いたのは、やはり吸い込み部分にあたるブラシの幅が短いために、一度に吸引できる幅も狭いということ(当たり前だが)。すぐにはキレイにならないが、とにかく何度も往復して掃除するため、1往復のたび着実にゴミはなくなっていく。ただ、SLAM搭載の掃除機に比べると、同じ場所を繰り返し掃除するため時間がかかり、急いで掃除したい場合に不利ではある。

本体そのものも壁際まで寄れるうえ、毛足が長く柔軟性のあるサイドブラシによって、壁際や部屋の隅にはほぼ確実にリーチしていた

壁際の掃除では、首を左右に振りながら念入りにゴミを内側に寄せていく

約60分で清掃が終了。連続稼動可能時間いっぱいまで、とにかく動き回って掃除をしていたという印象

以前、同じ条件で他のロボット掃除機を試したところ、10分程度で掃除が終了したのだが、minimaruは最長連続稼動時間の約60分、粛々とその場を掃除し続けていた。

補足すると、minimaruを日ごろから使っていれば、廊下やリビングの床が実験のように「ホコリだらけ」になることはない。掃除の時間も、もっと短くて済むはずだ。

運転終了後の床をチェックしてみると、ほとんど完璧。

部屋の隅も、目視した限りはゴミが残っていない。サイドブラシで巻き上げたゴミが、壁に付着していることもなかった。フローリングの溝に入り込んだコーンミールも、壁際に近いところで少し残った場所があったものの、それ以外はしっかり除去できており、吸引力には満足だ。

壁際のゴミはほぼ完璧

複数の柱がある入り組んだ部屋の隅も、目視した限りゴミは残っていない

廊下の中央付近、床の溝に溜まったゴミもほぼ除去できていた

廊下の隅に近い部分の溝は、多少のゴミが残った

フローリングと玄関につながる大理石の段差部分にも、コーンミールが詰まったように残っていたが、通常のゴミであれば許容範囲だろう