QC30のサウンドは、iPhone 7につないでチェックしてみた。ボーズらしい中低域の密度が濃厚で、活き活きとしたサウンドだ。押し出しが鋭く、アグレッシブなロックやEDM系の音楽に心地よく入り込めるスピード感を特長としている。ダフト・パンクの『Lose Youself To Dance』では鮮やかなビートが腹の底を突き上げてくる。

iPhone 7との組み合わせでサウンドをチェックした

上原ひろみのピアノトリオでは、アコースティック楽器の素直な音色に自然と耳を傾けられる。ダイナミックな抑揚感が熱のこもった演奏を蘇らせた。椎名林檎の『長く短い祭』では艶めかしいボーカルに包み込まれる。こってりとした艶っぽいメロディの再現性にも富むイヤホンだ。分厚いバンドサウンドは分離感もしっかりとあって、楽器の旋律も輪郭を明快に描く。やや熱量は高めながら、音色はニュートラルなので、どんなジャンルの音楽にもバランス良くフィットする。

初採用した可変ノイズキャンセリング機能の高い完成度と安定感には、さすがボーズと舌を巻いた。スマホやポータブルプレーヤーと組み合わせるノイズキャンセリング対応の製品が欲しかったけれど、ヘッドホンの側圧が苦手、あるいは暑い日にヘッドホンは身に着けたくないという人には、QC30が絶好の選択肢になるはずだ。