外に出てノイズキャンセリングの効果を体験したが、バスのエンジン音や地下鉄のモーター音など、低域のノイズを効果的に消音してくれる。もともとカナル型イヤーチップの消音効果が高いためか、本体の電源をオンにしたときに一般的なノイズキャンセリングヘッドホンで感じることがある、耳の中につんとくるようなプレッシャーが少ない。これなら飛行機の中で眠りたいときなど、音楽を聴かないシーンでも耳栓代わりになる。

QC30を身に着けるとこんな感じに。ネックバンドの重さは感じないので、音楽を聴かない時はそのまま身に着けていられる

ノイズキャンセリング機能のチューニングは、人の声の帯域において比較的消音効果を弱めにしているようだ。もちろん音楽をかけてしまえば、賑やかなカフェの中などでも周りの会話に邪魔されることなく、音楽の世界に深く浸れるのだが、街を歩きながら使うことも想定して、ある程度人の声には注意を向けられるよう設定されている。

ノイズキャンセリングの強弱を変えていっても、聞こえる帯域と消音する帯域のバランスは一定のまま保たれるので、音楽再生のバランスにも変化が生じることはない。よって、快適な音楽リスニングが楽しめるはずだ。なお、ノイズキャンセリング効果は100%オフにできない仕様になっている。

QC30は、2時間のフル充電で最長10時間の連続音楽再生が楽しめる。充電には一般的なmicroUSBケーブルが利用できるので、いざという時にはノートPCからでも充電できて頼もしい。朝目が覚めて、充電が0%であることに気が付いても、15分間だけ充電する時間が取れれば、急速チャージで約1時間再生するぶんの充電ができる。

充電にはmicroUSBケーブルを使う。旅先の荷物が少しでも減らせるのでうれしい