Switch Alpha 12のもっとも特徴的な点は、世界初となる独自のファンレス冷却機構を搭載していることだ。「Acer Liquid Loop」と名付けられたこの冷却システムは、ヒートパイプと特殊な冷却液を内蔵するループ状のパイプを利用し、ファンや潤滑ポンプなどを使わずにCPUを安定して冷却できるという。さらに、稼働部がないため、冷却ファン音のような騒音は一切しない。

独自の水冷機構「Acer Liquid Loop」。写真右上が、マザーボードを覆う形で取り付けられるヒートシンクとヒートパイプ

ただし、デメリットもある。いわば特殊な冷却機構を本体に収めているため、本体の厚さは9.5mm、重さが900gとなり、ライバルともいえるMicrosoftのSulface Pro 4の厚さ8.4mm、重さ約766g~786gと比べると、若干だが負けている(薄くて軽ければいいというわけでもないが)。

本体のみで917g

キーボードは363g

Acerアクティブペンは19g

本体+キーボード+Acerアクティブペンの合計は1,299g

ACアダプタと電源コードで315g

本体、キーボード、Acerアクティブペン、ACアダプタ、電源コードの合計は1,614gだった

12型の液晶パネルは、広角視野のIPSパネルで高い視認性を確保。表示解像度は2,160×1,440ドットで、アスペクト比は3:2だ。横画面にしたとき、現在では一般的な16:9の液晶よりも縦の領域が広く、閲覧性がよい。液晶ディスプレイは10点マルチタッチに対応し、上面にはステレオスピーカーを配置している。

液晶ディスプレイの表示品質は高い