Googleは、13日、東京都内で発表会を開催し、「Android Auto」を日本国内でも展開することを明らかにした。即日配布を開始している。発表会にはAndroid Auto対応製品を発売する国内メーカー3社が同席し、今後の展開などについて説明した。

スマートフォンの世界を自動車にも展開

Android Autoは2014年のGoogle I/Oで初めて発表された、カーナビなどの車載機器とAndroidスマートフォンを接続するための規格だ。競合する規格としてはApple(iOS)の「CarPlay」がある。

プレゼンテーションを担当したGoogleのAndroid Auto担当プロダクトマネージャ、ダニエル・ホーリ氏

Androidはスマートフォンやタブレットだけでなく、Android Ware、Android TVといった形でスマートウオッチやスマートTVにも提供されている。そして次にAndroidの世界を広げるのが車載機器用のAndroid Autoだ。多くのユーザーにとって、最もパーソナルで信頼できるデバイスはスマートフォンだが、その体験を車の中でも外でも、シームレスに使えるようにするための仕掛けがAndroid Autoとなる。

Android WareやAndroid TVがその機器に搭載され、単独で動作するAndroid OSであるのに対し、Android Autoはカーナビ、あるいはヘッドユニット側と、Androidスマートフォンの双方が対応している必要がある。カーナビ側はもっぱらディスプレイに徹し、主な演算などはスマートフォン側で行うことになる。つまりAndroid AutoというOSがあるわけではないのだ。

Android Auto対応製品は「Open Automotive Alliance」(OAA)に参加している40以上のメーカーから世界で100種類以上の製品が登場している。しかしこの中に「トヨタ」の名前がないことは注目していいだろう