TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、クレジット機能付きTカード「Tカード プラス」の会員特典を大幅に見直し、同カードを「TSUTAYA最強カード」としてリニューアルした。Tカードといえば、Tポイント商圏発展の礎となったポイントカードの古参だが、このタイミングで最強カードが誕生したのはなぜなのだろうか。

TSUTAYA最強カードが誕生!(画像はCCC発表資料より)

Tポイント商圏に複数のクレジット機能付きカード

Tポイントの提携企業が増加したことにより、Tポイントが溜まるクレジットカードを発行する企業も増えている。ポイント付与率はカードによっても利用シーンによっても変動するが、他社発行のクレジットカードを使ったほうが、従来のTカード プラスよりも多くのTポイントを獲得できるケースもある。

カードによりポイント付与率に差がでるのは当然だが、問題はTSUTAYAでカードを使った場合の満足感だ。つまり、TSUTAYAでのレンタルや買い物でカード決済を行う際、Tカード プラスを使う場合と、Tポイント提携企業であるヤフーの「Yahoo! JAPANカード」を使う場合でポイント付与率に大差がないとしたら、Tカード プラスの存在感は薄れてしまいかねないわけだ。

目指したのは「TSUTAYAで1番お得なカード」

「より良い会員特典を提供したいと1年くらい前から検討していた」。CCCの広報に今回の発表について聞いてみると、同社でもTカード プラスの会員特典を充実させることは以前から考えていた模様。少なくともTSUTAYAで使用する際には、他社が発行しているカードではなく、Tカード プラスを提示したほうが得になるよう会員特典の練り直しを行っていたのだ。新生Tカード プラスの会員特典は下記の通り。

  • レンタル更新費用が無料
  • レンタル更新手続きが不要(通常は1年毎に更新)
  • TSUTAYA店頭でTポイント3倍
  • Tポイント提携先でのTカード提示で100円~200円につきTポイント1ポイント
  • Tポイント提携先でのクレジット決済で200円につきTポイント1ポイント
  • 全国のJCB/VISA加盟店でのクレジット決済で200円につきTポイント1ポイント

TSUTAYA利用頻度の高いユーザーに響くか

生まれ変わったTカード プラスは、TSUTAYAを頻繁に利用するユーザーに広まる可能性がある。年会費が無料になったので、ただのTカードを所有しているTSUTAYA利用者が、クレジット機能付きにカードを変更するというケースも考えられる。

クレジット機能の有無でTカードの会員特典には大きな差が出る(画像はCCC発表資料より)

ジェーシービーが行った「クレジットカードに関する総合調査」(2014年度版)の調査結果レポートによると、クレジットカードの保有枚数は平均で1人あたり3.3枚。複数枚のカードを持ち歩く場合は、Tポイントが溜まるものを1枚、携帯電話キャリアのポイントが溜まるものを1枚…といったように、使用シーンによって異なる会員特典を考えたうえでカード選びを行うのが一般的だろう。

Tポイントが溜まる複数枚のクレジットカードのなかで、どれを財布に入れて持ち歩くか。こう考える人に、新生Tカード プラスが提示する会員特典は魅力的に映りそうだ。持ち歩くカードを極力少なくしたいと考える人でも、TSUTAYAを頻繁に利用するのであればTカード プラスは有力な選択肢になるはずだ。