IchigoJamを使うために必要なもの

IchigoJamの魅力は、「全部ソフトウェアで何とかしている。だから回路がシンプルで安い」ところだろう。LPC1114は普通のワンチップマイコンで、本来はビデオ出力やキーボード入出力をサポートしていない。つまり画面出力もキーボード入力も全部ソフトウェア処理で行っている。

一般的な家庭だと、IchigoJamのディスプレイとして用いるアナログコンポジットビデオ入力の「テレビ」、そしてIchigoJamの電源となるスマホ充電器はあるだろう。なので、最低限、追加で用意する必要があるとすれば、PS/2キーボードくらいだ。大手量販店の通販サイトやAmazonなどで、500円程度で買える。PC歴の長いユーザーなら、PS/2キーボードは自宅のどこかに眠っているかもしれない。

IchigoJamを使うのに必要なのはPS/2キーボードと、写真上部の左からmicroUSBケーブル、コンポジットビデオケーブル、USB電源(ここではモバイルバッテリを用意した)。USB端子を持った液晶テレビがあれば、IchigoJamの電源をテレビから取ってもよい

「HELLO , WORLD」

プログラムとして使えるメモリはわずかに1KBなので、ちょっと込み入ったプログラムを読みやすく書くとメモリオーバーになってしまう。モノクロ画面で記憶も限られるBASICマシンというと70年代にタイムスリップしたかのような気分だ。

まずプログラム入門の定番となっている「HELLO , WORLD」を表示させてみよう。

PRINT "HELLO , WORLD"

プログラム学習のお約束、「HELLO , WORLD」の文字列を表示す。BASIC言語は行番号を付けなければ即時に実行される。PRINTコマンドの代わりに「?」でもよい

BASIC言語なので、一行の始めに行番号を付けなければ、一行を入力してEnterキーを押すだけで即実行。「HELLO , WORLD」と表示される。