エントリーからハイエンドまで、幅広いモデルをそろえているデルのノートPC「Inspiron」シリーズ。今回は、最もベーシックな3000シリーズに加わった「New Inspiron 11 3000」(エントリー・プラスモデル)を取り上げよう。

Inspiron 11 3000(以下、Inspiron 11)は、11.6型の液晶ディスプレイを搭載したクラムシェルスタイルのノートPCだ。Braswell世代のPeintium N3700に、4GBメモリと128GBのSSDを搭載し、税別価格は5万円を切っている。Inspiron 11 3000シリーズには、同じBraswell世代のCeleron N3050を搭載した「エントリー」モデルもあるが、それよりもワンランク上の実力を備えている。さっそく見ていきたい。

New Inspiron 11 3000(エントリー・プラスモデル)

■試用機の主な仕様 [製品名] Inspiron 11 3000 エントリー・プラスモデル [CPU] Intel Peintium N3700(1.6GHz) [メモリ] DDR3L-1600 4GB [グラフィックス] Intel HD Graphics(CPU内蔵) [ストレージ] 128GB SSD [光学ドライブ] なし [ディスプレイ] 11.6型1,366×768ドット(ノングレア、タッチ非対応) [OS] Windows 10 Home 64bit [サイズ/最小重量] W292×D196×H20.8~22.2mm/約1.2kg [直販価格(税別・送料込み)] 49,980円

懐かしさも感じるポップでおしゃれな本体

全面にプラスチックを採用した本体は、悪くいえばチープだが、良くいえばポップ&おしゃれだ。本体サイズはW292×D196×H20.8~22.2mmと厚すぎずスマート。A4用紙を少し小さくした大きさで、重さは1.2kg。とくに優れて薄く軽いわけではないが、全体的に丸みを帯びた本体は片手や小脇にも持ちやすい。

ちなみに、32GBのeMMCを搭載したエントリーモデルは厚さが18.5~19.9mmとなり、エントリー・プラスモデルは少し厚くなる。本体がプラスチックということで耐久性が気になるが、デルではさまざまな耐久テストを行っており、この点は信頼してもよさそうだ。

艶々した天板にマットな底面、真っ白な本体は、かつてのMacBookホワイトモデルを思い出させる。カラーモデルはホワイト(アルペンホワイト)のほかに、レッド(タンゴレッド)が用意されているが、ベゼル部分とキーボードはどちらのモデルもブラックで統一されている

バッテリ駆動時間の実測は7時間30分。公称の10.25時間には及ばず、使い方にもよるが、丸一日は持つといってもよいだろう。計測にはBBenchを用い、10秒ごとにキー入力、1分ごとにWeb巡回の設定。Inspiron 11側は、無線LAN常時オン、液晶輝度50%、電源プラン「バランス」だ。

本体の重さは実測で1,179g

ACアダプタと電源コードは実測275gで、手のひらに収まる大きさ

本体、ACアダプタ、電源コードを合わせると重量は1,454gになるが、半日以上は持つバッテリーで連泊でもなければ持ち運ぶ必要性は低い

液晶ディスプレイを開きやすいようにした曲線の凹み

液晶ディスプレイを最大に開いたところ