2~3年ほど前のノートPC業界では、薄型化を重視したUltrabookが話題を集めており、各社からUltrabook仕様の製品が発売されていた。現在、Ultrabookに続くトレンドとなっているのが、タブレットとしてもノートPCとしても使える2in1 PCである。TPOに応じて、最適なスタイルで使い分けられることが2in1 PCの利点だ。PCメーカー各社からも、次々と2in1 PCの新製品が登場している。
デルの「New XPS 12 2-in-1」(以下、New XPS 12)も、名前から分かるように2in1 PCだ。12.5型4K IGZO液晶やSkylake世代のIntel Core m5を搭載しながら800g以下の重量を実現するなど、性能と携帯性を高いレベルで両立していることが魅力。デルのXPSシリーズとしては初のキーボード着脱式(デタッチャブルタイプ)の2in1 PCであり、薄型軽量のキーボード付きカバー「Folioスリムキーボード」が付属する。
■試用機の主な仕様 [製品名] New XPS 12 2-in-1 [CPU] Intel Core m5-6Y57(1.1GHz) [メモリ] LPDDR3-1600 8GB [グラフィックス] Intel HD Graphics 515(CPU内蔵) [ストレージ] 256GB SSD [光学ドライブ] なし [ディスプレイ] 12.5型IPS 4K(3,840×2,160ドット)タッチ対応 [OS] Windows 10 Home 64bit [サイズ/最小重量] タブレット:W291×D193×H8mm/約790g、タブレット+キーボードドック:W291×D198×H16mm/約1.27kg [直販価格(税別・送料込み)] 159,980円~ |
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マグネシウム合金とカーボンファイバー採用の堅牢ボディ
New XPS 12は2016年4月現在、標準構成モデル「New XPS 12 プレミアム・4Kディスプレイ」(直販価格税別15万9,980円~)が販売されている。OSや付属ソフトなどのカスタマイズは可能だが、CPU、メモリ、SSDといった基本スペックは固定だ。
ボディの素材には軽くて丈夫なマグネシウム合金とカーボンファイバーを採用し、非常に高い剛性を実現している。ボディのデザインはシンプルかつ洗練され、質感も高い。タブレット部分のみのサイズはW291×D193×H8mmで、公称重量は790gである。試用機を実測したところ713gであり、公称値よりもかなり軽かった。
液晶周囲のベゼル幅はかなり狭く、12.5型液晶搭載タブレットとしては、フットプリントも小さい。液晶の画面は、コーニングの強化ガラス「Gorilla Glass NBT」で覆われている。Gorilla Glass NBTは、一般的なソーダ石灰ガラスの10倍、傷が付きにくいので、安心して持ち運べる。ただし、タブレット部分には、本体を自立させるためのスタンドは装備されていない。