キーボード付きカバー「Folioスリムキーボード」

New XPS 12には、標準でキーボード付きカバー「Folioスリムキーボード」が付属する。このFolioスリムキーボードとタブレット本体は、マグネットで固定する仕組みだ。Foiloスリムキーボードの背面側には、Microsoftのタブレット「Surface」が備えるキックスタンドのような機構があり、本体を自立させてクラムシェル型ノートPCのように使える。スタンドの角度も無段階で調節できるのは便利だ。ただし、スタンドは基本的に机の上などの平面に置いて使うことが前提で、クラムシェル型ノートPCのようにひざに乗せて使うには適さない。

Folioスリムキーボードのキーピッチは約19mmで、キー配列も標準的だが、右側の「け」や「む」など一部のキーはややピッチが狭い

キーピッチは約19mmで、キー配列も標準的だ。右側の「け」や「む」などの一部のキーはややピッチが狭くなっているが、それほど極端ではなく、許容範囲だろう。キーストロークはやや浅いものの、この種のキーボード付きカバーとしては、優れたキーボードといえる。キーボードバックライトも搭載されているので、暗い場所でも快適にタイピングが可能だ。Folioスリムキーボードを装着すると、液晶面だけでなく、本体背面側もカバーされる。カバーの表面は布のような手触りで、滑りにくく持ちやすい。

Folioスリムキーボードとタブレット本体

接続用の接点部分

キックスタンドが用意されている

タブレット本体をドッキングさせたところ

Folioスリムキーボードには、ポインティングデバイスとしてタッチパッドが用意されている。クリックボタンがタッチパッドと一体化したタイプだが、タッチパッドのサイズは100×55mmと大きめであり、操作性は良好だ。

キーボードとしても使いやすく、カバーとしての機能性も優れているが、重量がやや重いことが残念だ。本体とFolioスリムキーボードの合計重量は、公称1.47kgとされており、12.5型液晶のモバイルノートPCとしてはやや重い。キーボード側にバッテリを内蔵しているのならまだ納得はいくのだが、バッテリはタブレット本体側のみ内蔵だ。Folioスリムキーボード装着時のサイズは、W291×D198×H16~25mmとなる。

スタンドは角度を自由に変更できる

スタンドの開きを小さくすると、液晶が垂直に近くなる

液晶面だけでなく本体背面もカバー

Folioスリムキーボードと本体の合計重量は、実測で1399.5g(公称値の最小重量は約1.27kg)