PCとしての基本性能も十分に高い
それでは、PCとしての基本性能を見ていこう。New XPS 12は、CPUにIntel Core m5-6Y57を搭載する。基本クロック1.1GHzのデュアルコアCPUだが、Hyper-Threadingテクノロジーをサポートしているため、同時に最大4スレッドの実行が可能だ。また、Turbo Boostテクノロジーにより、最大2.8GHzまでクロックが向上する。TDPは4.5Wと小さく、New XPS 12でもファンレス動作だ。
メモリは8GBで、ストレージには256GBのSSDを搭載する。試用機のストレージは、SamsungのPM871(M.2 2280)だった。OSはWindows 10 Home 64bitだが、英語版OSやWindows 10 Proの選択も可能だ。基本的なスペックは、タブレットとしてはトップクラスであり、一般的なモバイルノートPCと比べても遜色はない。
インタフェースも先進的で、左側面にUSB 3.1 Type-C×2と搭載する。このUSB 3.1 Type-Cポートは、Thunderbolt 3兼用となっているほか、USB PD(Power Delivery)仕様にも対応している。付属のACアダプタもこのType-Cポートに接続し、本体への電力供給とバッテリの充電を行う(どちらのUSBポートでも充電可能)。
USB 3.1 Type-Cは、上下の区別がないリバーシブル仕様であり、コネクタの向きを気にせずに接続できるのが便利だ。なお、New XPS 12にはUSB 3.1 Type-Cしかポートがない。従来のUSB対応製品を利用するために、Type-C → Type A(メス)への変換アダプタが付属する。
無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LANとBluetooth 4.1をサポート。そのほか、microSDカードスロット、背面に800万画素カメラ、前面に500万画素カメラを搭載する。