説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『知り合いがiPhoneユーザかどうか知っているとトクする?』という質問に答えます。

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知り合いがiPhoneユーザの場合、音声通話料金とショートメッセージ(SMS)にかかる費用を節約できる可能性があります。Apple IDを持つユーザ同士は、音声通話を「FaceTimeオーディオ」、ショートメッセージを「iMessage(アイメッセージ)」というAppleが提供するサービスに置き換えられるからです。

FaceTimeオーディオは、iOS 7からサポートされた音声通話機能です。かんたんにいえば、以前から利用されてきたテレビ電話機能「FaceTime」から映像を取り除いたもので、電話番号または(設定画面で登録した)メールアドレスを目印に発着信できます。Wi-Fiとモバイル回線のどちらでも利用でき、しかも通話料は無料です。

iMessageは、『メッセージ』アプリに統合されたサービスです。専用のアドレスが発行されるわけではなく、相手の電話番号または(相手がAppleのサーバに登録した)メールアドレスを指定して送信すると、iPhoneユーザの場合は自動的にiMessageが適用されるしくみです。相手がiPhoneユーザでない場合は、電話番号で送信した場合はSMSとして、メールアドレスを指定した場合はMMSで送信されます。

もし、相手がiPhoneユーザと知らずに通常の電話(携帯電話会社の通話サービス)を行った場合、30秒で○○円といった通話料金が発生します。一方のFaceTimeオーディオならば無料なうえに高音質、しかも電話アプリで発着信できるため、IP電話のように専用アプリを使う手間がありません。それに比べてiMessageの金銭的なメリットは少ないものの、開封証明を有効にしておけば相手が目を通したかどうか、「既読」の判定にも使えます。知り合いがiPhoneユーザかどうかは、知ってトクすることはあっても損はないと思いますよ。

よく連絡を取り合う人物がiPhoneユーザならば、FaceTimeオーディオの無料通話などいろいろなメリットがあります