アートラテも楽しめるフォームドミルク

EC680はミルクを蒸気で泡立てる「フロッサー」も搭載。カフェで飲めるような、フワフワの泡を楽しむカフェラテなども作れるのだ。

阿部氏によると、アートにも使える上質のフォームミルクを作るには、冷えた成分無調整牛乳を使用するのがポイント。また、ミルクを注ぐ容器は、丈夫で熱伝導率が高いステンレス製ミルクジャグが良いという。

フロッサーは、EC680の本体横にあるレバーを倒すと、強力な蒸気が噴出する仕組み。一杯分の冷たい牛乳をミルクジャグに入れたら、まずは蒸気を少し出してノズル内の余計な水を排出し、ノズルを余熱。次に、ノズル先を1cmほどミルクに浸し、スチームを噴射する。このとき、ミルクがジャグ内で対流する角度にノズルを差し込むのがポイント(これが難しい…)。

本体横のレバーを倒すと、フロッサーから強力な蒸気を噴射

ノズル先を牛乳に入れてスチーム開始。片手はジャグのコップをもち、反対の手は温度を確認するためにジャグに触れる。「触れないくらい熱い」と感じる65℃あたりがスチームの停止時

十分な泡ができたらスチームを止め、大きな泡をつぶすためにジャグを強めにコンコンと机に叩き付ける。最後に、ジャグをクルクルと回して泡とミルクを馴染ませれば完成だ。ちなみに、タイマーで計ったところ、ここまでの作業で約1分ほどだった。電子レンジでミルクを温めるより早い!

表面に艶のあるトロッとした質感のフォームドミルクなら、オシャレカフェで見かける「ラテアート」も作れる。イベントではジャグの動きだけで、カップ内に「ハート」を描くラテアートの指導もあった。

ジャグに半分ほど入れたミルクが、スチーム後には艶のあるトロッしたフォームドミルクに。空気を含んで、量もだいぶ増えたように見える

うまくスチームできたミルクは、エスプレッソに注ぐと白い泡がポコンと中央に浮いてくる。注ぐ位置を調整することで、ハートやリーフなどのラテアートも作れる

ピックに濃い色の泡をからませて、泡に絵を描くこともできた。会場ではイタリアのイタリアの伝統菓子「スフォリテッラ」も振る舞われ、皆自分で作ったラテとともに楽しんでいた