通信面だが、LTEは受信時最大150Mbpsで、高音質通話のVoLTEをサポート。次世代通信規格である4G LTE-Advancedには対応していないので、iPhone 6s/6s Plusで実現している受信時最大300Mbpsという高速通信はできないのだが、それでもiPhone 5sと比べたら50%高速になっている。4G LTE-Advancedが300Mbpsに対応しているとは言っても、実測値でその数字が出ることは想定しにくいし、150Mbpsで不十分というのも通常の使用に於いては考えにくい。「入門機」として購入したのなら、まあこんなもんかなと思うだろうし、3G端末からの乗換えなら、むしろ爆速と感じられるはずである。

SIMはnano SIMで、対応LTEバンドは19(日本の通信キャリアで対応しているのは8バンドとなる)

Wi-Fiについては、IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応しており、通信速度は最大433Mbps。複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の幅を広げるという、MIMOには対応していない。またまた、iPhone 6s/6s Plusで実現している通信速度(867Mbps)と比べると半分という数値なのだが、これについては恐らくMIMO非対応と関係していると思われる。内蔵しているアンテナが1本で、よって、通信速度も最大433Mbpsということなのだろう。とはいえ、iPhone 5sと比較すると約3倍の速さ。これは11acに対応したからだ。

通信面ではやや見劣りがすると思われるかもしれないが、仮に「入門機」と位置づけるなら充分なスペックだし、4インチiPhoneからの乗換え組みなら、もれなく「早くなった」と感じられるはずだ。

Bluetoothはバージョン4.2で、もちろんApple Watchに対応する。さらにApple Payに対応すべく、NFCを備えている。決済サービスであるApple Payは、日本では未だ提供されていないが、現行機種では全て対応するということになった。一日も早いローンチが期待されるところだ。