説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「割れたiPhoneのガラス、放置するとどうなるの?」という質問に答えます。

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iPhoneの液晶パネル表面には、高強度のガラスが貼られています。最新のiPhone 6s/6s Plusには、二重イオン交換プロセスを用い分子レベルで強化されたガラスが採用されているとのことで、従来以上の強度を達成しています。そのため、以前より割れにくくなっていますが、ある程度の高さ/角度からアスファルトなど硬い素材へ落下させると割れてしまうことがあります。

実際のところガラス割れの発生件数は減っていないようです。iPhone 6以降、四隅が丸みを帯びるなどボディデザインが変更されたこともあり、かえって増加しているとの見方もあります。

ガラスが割れると、運がいい場合はヒビが入る程度で済みますが、ヒビ割れを放置するとそこから破損が進行します。割れてしまうと表面処理の関係で粉々になりがちで、細かい破片が生じるため指に刺さるなどして危険です。表面にフィルムを貼り凌ぐユーザもいるそうですが、避けるべきでしょう。

割れたガラスを放置すると、やがて下の液晶層にまでダメージがおよびます。そうなるとガラス割れ以上の修理費用がかかってしまうため、できるだけ速やかにApple Store直営店やApple 正規サービスプロバイダへ修理依頼することをお勧めします。費用はiPhoneのモデルごとに設定されており、iPhone 6sは14,800円、iPhone 6s Plusは16,800円です(AppleCare+に未加入の場合/税別の修理料金、2015年10月現在)。

ところで、落下させたときのダメージはガラス割れだけとは限りません。落下の衝撃で周囲のフレーム部分に歪みが生じてしまうと、空いたすき間からホコリや水滴が入り込むなどして故障の原因にもなります。ガラス割れとあわせてチェックしましょう。

iPhoneのガラスが割れてしまった場合、放置するとダメージが広がる可能性大です