最も気に入ったのはキーボードのカーソル移動

3D Touchの基本動作は他にも、タスク切り替えでの利用がある。画面の左端を押し込むと、ホームボタンを2度押したときと同じように、タスク切り替えの状態になる。そのままアプリをめくって選べば、タスク切り替えができる。

ホームボタンに指を伸ばす必要はなくなったが、iPhone 6s Plusの場合、右手で端末を握っていると(筆者の場合)画面の左端まで親指が届かないため、左手を使う必要がある。そのため、ホームボタンを使ったタスク切り替えの方が、右手だけで済ませられるため、3D Touchでのタスク切り替えはこれまでのところ、使っていない。

3D Touchで最も気に入った機能を最後に紹介しておこう。それは、文字入力時のカーソル移動だ。

iPadにiOS 9をインストールすると、キーボードを2本指でタッチすれば、トラックパッドを操作するように、文字入力中のカーソル位置を移動することができる仕組みになっていた。iPhone 6s、iPhone 6s Plusの場合、キーボード部分を押し込むことでカーソルモードに移行する。

キーボードを押し込むと、カーソル移動ができるようになる。トラックパッドと同じような使い方だ

これが非常に快適で手放せない。

カーソルモードになった際に力をかけ続ける必要はなく、画面から指を離さずに上下左右に動かすことで、文字列の中でカーソル位置を移動させられる。日本語・英語のフルキーボードだけでなく、日本語のテンキーでも利用できる。ただ、絵文字キーボードではカーソル移動モードに移行しなかった。

カーソル移動モードに入っているときに押し込むと、カーソル位置の単語を選択できる。その際、カーソル移動によって選択範囲を変更することができる。画面から指を離せばカーソルモードが解除されるが、文字列を選択していた場合は、選択されたままの状態になる。

これまで、文字列の上を注意深く指を動かしてカーソル位置を指定したり、文字列選択を行っていたことを考えると、3D Touchによるカーソル操作は全く世界が変わるほどの快適さだ。3D Touchの操作方法の中でも複雑な部類に入るが、ぜひマスターしてみて欲しい。