「ピーク」「ポップ」も楽しい機能

3D Touchで覚えるべきジェスチャーはあと2つだ。「ピーク」と「ポップ」は組み合わせで覚えるとよいだろう。

ピークとは、メッセージやメールなどのリスト表示や、Safariなどのリンクで利用する。リストやリンクを押し込むと、押し込んでいる間だけ吹き出しが出てきて、内容やリンク先の中身を見ることができる仕組みだ。

これまでは一度開いて中身を見てから戻る、という動作を繰り返していたため、画面遷移やタップ数が削減される。とくに、戻るボタンは画面の左上に配置されることが多く、iPhone 6s Plusの場合は指を伸ばしても届かないため、反対の手を使うか、iPhoneを持ちかえる必要があった。その手間を考えると、ピークによる内容確認のスピードアップは非常に有意義なものだ。

また、メールやメッセージ内のURLや、自動認識される場所やスケジュールなどの情報をピークすると、アプリを切り替えなくても、その内容が見られるようになった。iOS 9では、1つ前のアプリに戻る機能があるし、後述の3D Touchを生かしたタスク切り替えも追加されているが、それでもアプリを切り替えない方が、効率的な操作方法といえる。

ピークしながらそのまま上にスワイプすると、開いたアイテムに対するサブメニューが現れる。

メールであれば「返信」「転送」「マーク」「自分に通知」「メッセージを移動」という5つ。またピークの状態で左右にフリックすると、メールを「アーカイブ」「ゴミ箱」へと振り分けることができる。

Safariのリンクであれば「新規タブで開く」「リーディングリストに追加」「コピー」の3つが表示される。Apple Musicでは、アルバムやプレイリストの中身を見ることができ、地図では地点の情報を開くことができる。

Safariによる、ピークからポップへの流れと、ピーク時のメニュー

ピークの状態でさらに押し込むと「ポップ」となり、吹き出しで開いていたコンテンツの画面へ移動できる。ポップすれば、押し込み続けている必要はなく、指を離してゆっくりとコンテンツを見ることができる仕組みだ。