「Galaxy S6 edge」は今年2月のモバイルワールドコングレス(MWC)で発表されたGalaxyの新端末だ。両サイドにまで液晶が回り込む独特の構造「デュアルエッジ」で、一部の人々のハートを掴んでいる。このedgeの後継機というか兄弟機である「Galaxy S6 edge+」が先日公開された。半年で新機種が? という感じだが、edge+は単純な後継機ではなかったようだ。ここでは、この2機種のスペックを比較して、その違いを考えてみたい。

サイズを無視して見れば、「S6 edge」そっくりな、edge+

ボディサイズ、ディスプレイサイズなどを比較

機種名 Galaxy S6 edge Galaxy S6 edge+
サイズ 高さ約142.0mm×幅約70.0mm×厚さ約7.0mm 高さ約154.4mm×幅約75.8mm×厚さ約6.9mm
重量 約132g 約153g
ディスプレイサイズ 約5.1インチ 約5.7インチ
ディスプレイ解像度 2,560×1,440ピクセル 2,560×1,440ピクセル

まず、edge+のディスプレイサイズは5.7インチ。edgeのディスプレイが5.1インチなので、明らかにクラスが違うという印象だ。もはや、Galaxy Note級のサイズだ。この2つのディスプレイサイズの違いは0.6インチになる。iPhone 6 Plusのディスプレイが5.5インチなので、これはずいぶん大きい。

edge+のサイズと重量は高さ約154.4mm×幅約75.8mm×厚さ約6.9mm/約153gになる。これに対して、edgeは高さ約142.0mm×幅約70.0mm×厚さ約7.0mm/132g。縦横サイズはディスプレイサイズの違いがそのままサイズに反映された感じだが、厚みだけはわずかに薄くなっている。当然重量は増しているが携帯性は悪くなさそうだ。

デュアルエッジディスプレイの機能はソフト的に強化され、よく使うアプリを起動する「App Edge」機能、知人と素早くコミュニケーションする「People Edge」機能が強化されている。

さて、edge+はedgeの「後継機」になるのか? 「異なるラインアップ」になるのか? という疑問を持つが、iPhoneのネーミング、iPhone 6、iPhone 6 plusを思い出すと、やはり異なるラインアップとして登場したのではないかと思う。また、edgeの仮想敵がiPhoneだとすれば、その2つのディスプレイサイズに対して、それぞれの機種をリリースしてもおかしくはないだろう。

edge、edge+の解像度はどちらも2,560×1,440ドットになる。とはいえ、5.7インチに対しても非常に解像度が高いのでドット密度は518ppiになり、普通のスマホとの比較であれば十分にドット密度が高い。

そして、ディスプレイ形式は、当然、edge+でもSuper AMOLED形式なので、高いコントラストと発色が期待できる。

厚さ約6.9mmのスリムなボディ