Godavari(Photo06~07)
このBroadwell-Hの数日前となる5月28日に、AMDはGodavariコアのA10-7870Kを発表している。こちらは"Kaveri Refresh"として知られていたもので、従来のA10-7850Kと比較するとCPUコアの動作周波数は3.7GHz/4GHz→3.9GHz/4.1GHzということで「微増」であるが、グラフィックコアの方は720MHz→866MHzと2割ほどブーストされており、これによる性能改善が多少なりとも期待できるところだ。
ちなみに価格は発表時の希望小売価格が性別17,480円。実売価格は現状、これをやや上回る価格で発売されている。構成としては、動作周波数以外、A10-7850Kとまったく同じものだ。また7月21日には、A8-7670KもGodavariのラインナップに追加された。
Photo12:プロセスは28nmのままということもあり、コア電圧は1.44Vと相対的に高め |
Photo13:Haswell/Broadwellと比較したときにはとにかくキャッシュ量の少なさが大きく目立つ部分でもある。まぁ流石にAMDももはやCPU性能で競おうとはしていないが |
ただ、本来であればA10-7870KはCore i7と比較すべき製品ではない。実際希望小売価格にしても実売価格にしても、Core i7系の半額以下の製品だからだ。AMD自身はCore i3-4370を競合製品と位置付けており、実売価格的にも同程度としている。
AMDの説明によれば、A10-7870K+DDR3-2400メモリと、Core i3-4370+GeForce GT 730が同程度の性能とされており、その構成の妥当さはともかくとして、本来は同時に比較するものではない。ただ、そうはいっても(AMD FXを除くと)現状のAMDのハイエンド製品であり、特にGPU周りに関してはちょうど比較に手ごろであろう、ということで今回同時に比較を行うことにした。