メーカー製のAndroidはカスタマイズ前提

一方、Nexusシリーズとは数カ月の差で、各キャリア向けにサードパーティ製のAndroid端末が登場する。これらの端末は防塵/防水やワンセグ、おサイフケータイ、ハードウェアボタン、指紋/虹彩認証などの独自機能を実装するべく、Nexusシリーズとは異なるハードウェア設計になっている。こうした追加/変更されたハードウェアへの対応は、端末メーカーが個別にドライバーソフトを書いたり、追加のアプリを開発するなどして、Androidを改変して対応させることになる。

こうしたカスタマイズの一環にはホーム画面の改変も含まれる。実はAndroidのホーム画面はひとつのアプリとして提供されており、アプリを入れ替えることでまったく別のインターフェースにすることができるのだ。キャリアであれば自社のサービスをホーム画面の目立つところに置いておきたいし、メーカーも自社の端末に合わせたデザインやテーマのUIを採用したい。ディズニーなどのコンテンツ提携型端末のホーム画面は、こうしたカスタマイズの極致と言えるだろう。いずれにしてもホーム画面が「メーカーそれぞれ」というのは、Androidの仕様のようなものだと割り切るしかない。

画面はLGの「isai LGL24」のホーム画面。全体のテイストは「標準」画面に似ているのだが、アイコンのデザインや配置などが異なるだけで初心者殺しだ